台風やゲリラ豪雨の日は、「散歩に行くべきか」「トイレはどうするか」「停電したらどうしよう」と、犬と暮らす家庭ならではの悩みが一気に増えます。この記事では、当日の判断基準から室内での過ごし方、停電・断水への備えまでを整理して解説します。

台風の日はなぜ散歩を控えたほうがいいのか
台風の日は、強風や豪雨そのものに加えて、木の枝や看板、植木鉢などの飛来物によるケガのリスクが高まります。気象庁も、暴風・強風時の屋外活動は危険であり、不要な外出を控えるよう案内しています。
さらに、雨で増水した側溝や水路の境界が見えにくくなること、視界不良による車や自転車との接触リスクが高まることも指摘されています。犬が雷や突風に驚いてパニックになり、リードを強く引いたりハーネスから抜けようとしたりする可能性もあるため、「短時間だから大丈夫」と考えず、天候が落ち着くまで室内で過ごす判断が推奨されています。
散歩を控える判断基準
| 確認すること | 散歩を控える目安 |
|---|---|
| 気象情報 | 暴風・大雨などの警報が発表されている |
| 実際の風雨 | 傘を安全に使えない、物が飛ぶ、前が見えにくい |
| 周辺環境 | 道路冠水、側溝の増水、河川の水位上昇がある |
| 愛犬の様子 | 震える、隠れる、外へ出たがらない、落ち着かない |
どうしても排泄のために外に出る必要がある場合は、通常の散歩ではなく排泄のみを目的とした短時間の外出にとどめ、レインコートで体を守ってあげるとよいとされています。

外でしか排泄しない犬の室内トイレ対策
普段は外でしか排泄しない犬にとって、台風当日に突然室内トイレへ切り替えるのは簡単ではありません。台風シーズンに入る前から、「室内でも排泄できる」という選択肢を少しずつ増やしておくことが勧められています。
成犬になってから初めて室内トイレを練習する場合は時間がかかることもあります。焦って長時間トイレの前で待たせたり、失敗を叱ったりせず、その子のペースで進めることが大切です。
室内での運動不足・ストレス解消法
散歩を1回休んだからといって、すぐに健康へ大きな悪影響が出るとは限らないとされています。体を動かす遊びと、嗅覚や頭を使う遊びを組み合わせることで、室内でも満足感を得やすくなります。
- 引っ張りっこ:短時間でも体を動かしやすい遊び。床が滑らない場所を選び、周囲の家具を確認する
- 室内ボール遊び:十分なスペースを確保し、家具への衝突を防ぐ
- ノーズワーク:隠したおやつを鼻で探す遊び。激しく動かなくても嗅覚と頭を使える
- 知育トイ:考えながらおやつを取り出す遊び。誤飲できない大きさを選び、使用中は見守る
気圧変化で体調を崩す犬への配慮
台風の接近時は気圧が急激に低下し、犬は内耳でその変化を敏感に察知するといわれています。落ち着きがなくなる、震える、隠れる、食欲が落ちる、反対に眠る時間が増えるなど、普段と違う様子を見せる犬もいます。気圧の変化だけでなく、雷、雨音、風音、空の暗さなど複数の刺激が影響している可能性がありますが、現れ方には大きな個体差があり、原因を一つに断定することはできないとされています。
持病(関節炎・てんかん・心臓病など)を持つ犬は、気圧変動で症状が悪化するリスクも指摘されているため、普段と違う様子が続く場合は無理せずかかりつけの獣医師に相談しましょう。

停電・断水への備え
台風では停電や断水が起こることもあります。環境省の災害対策ガイドラインでは、ペットフードと水を少なくとも5日分、できれば7日分以上備えることが推奨されています。療法食や薬が必要な犬は、切らさないよう早めに確認しておきましょう。
備蓄品は用意して終わりではなく、賞味期限や使用期限を定期的に確認することが大切です。普段から食べているものを少し多めに持ち、使った分を買い足す「ローリングストック」であれば、無理なく備蓄を続けやすくなります。
夏場の台風で停電が起きるとエアコンが使えなくなり、熱中症のリスクが高まります。犬は汗をかいて体温調節することができず、パンティング(あえいで呼吸すること)に頼るしかないため、ポータブル電源や保冷剤などを備えておくと安心です。
おすすめの防災グッズ
犬用レインコート
排泄のためにやむを得ず外に出る際、雨風から体を守るためのアイテムです。台風後の散歩再開時にも活用できます。
どんな人向け:外でしか排泄できない犬と暮らす方
参考価格:1,500円〜3,500円程度
ポータブル電源
停電時に扇風機や冷風機、スマートフォンの充電などに活用できます。夏場の停電による熱中症リスクへの備えとして役立ちます。
どんな人向け:夏の台風シーズンに備えたい方
参考価格:10,000円〜30,000円程度
よくある質問
Q. 台風の日は1日散歩に行かなくても大丈夫?
A. 散歩を1回休んだからといって、すぐに健康へ大きな悪影響が出るとは限らないとされています。室内での遊びで運動不足を補いつつ、天候が落ち着いてから散歩を再開しましょう。
Q. 台風後、いつから散歩を再開していい?
A. 強風や豪雨が収まった後も、倒木・飛来物・冠水・切れた電線などの危険が残っていることがあります。周辺の安全が確認できてから散歩を再開することが勧められています。
Q. 避難が必要になったらどうすればいい?
A. 環境省は「同行避難」を基本の考え方として案内しています。ペット用のフード・水・薬・キャリーバッグなどを事前にまとめておき、避難所でのマナーも確認しておくと安心です。
参考文献
- 台風の日、犬の散歩はどうする?行かない判断基準・室内トイレ・運動不足対策|WonTime
- ペットの台風対策完全ガイド|停電・避難・迷子防止の事前準備チェックリスト|いぬなら/ねこならメディア
- 台風や大雨でお散歩に行けないとき愛犬との過ごし方は?|動物看護師コラム
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としており、特定の犬の健康状態や災害時の安全を保証するものではありません。持病がある犬や体調に不安がある場合は、必ずかかりつけの動物病院にご相談ください。
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