愛犬の健康を守るために欠かせないのが、適切な水分管理です。犬の体の約50〜70%は水分でできており、この水分が不足すると様々な健康トラブルを引き起こす可能性があります。本記事では、犬に必要な1日の水分量の計算方法から、脱水症状のサイン、効果的な水分補給の方法まで、獣医師監修の情報をもとに詳しく解説します。
🌊 犬にとって水が重要な理由
💡 水が体内で果たす3つの重要な役割
1. 体内環境の維持
水は様々な物質を溶かし込み、生命維持に必要な代謝反応の場を提供します。体内の環境を一定に保つために不可欠です。
2. 栄養と老廃物の運搬
血液やリンパ液として、酸素や栄養素、ホルモンなどを体中に運びます。同時に、老廃物を回収して体外へ排出する役割も担っています。
3. 体温調節
水は温まりにくく冷めにくい性質があるため、外気温の変化に対して体内の急激な温度変化を防ぎます。犬はパンティング(ハァハァという呼吸)によって、唾液と共に熱を逃がして体温を調節しています。
📊 犬の1日に必要な水分量と計算方法
✅ 基本的な計算式
健康な犬が1日に必要とする水分量の目安は、一般的に体重1kgあたり40〜60mLと言われています。より詳しく計算する場合は、以下の計算式を使用します。
📐 計算式1(簡易版)
体重(kg) × 50〜60ml = 1日の水分必要量(ml)
📐 計算式2(詳細版)
体重(kg)の0.75乗 × 132(ml)
※ 「体重の0.75乗」は、電卓で体重×体重×体重の値に√(ルート)を2回押すと計算できます。
🐾 体重別の目安量
🍖 フードの種類による違い
飲水量は、食事に含まれる水分量によって大きく変わります。
例えば、体重5kgの犬がドライフード100gを食べる場合、食事からの水分はわずか10ml程度。一方、ウェットフード400gなら約300mlの水分が摂れます。ドライフードメインの場合は、十分な飲水が特に重要です。
⚠️ 脱水症状のサインと見分け方
🚨 家庭でできる脱水チェック
1. 皮膚つまみ試験(ツルゴールテスト)
背中や腰の皮膚をつまんで離し、元に戻るまでの時間を計測します。
✅ 正常:2秒以内に戻る
❌ 脱水の疑い:2秒以上かかる、またはたるんだまま戻らない
2. 歯茎の色と湿り気
✅ 正常:ピンク色で湿っている
❌ 脱水の疑い:白っぽい、または乾燥している
3. 目の状態
✅ 正常:潤いがあり輝いている
❌ 脱水の疑い:落ちくぼんでいる、うつろな感じ
4. 尿の色と量
✅ 正常:薄い黄色で適量
❌ 脱水の疑い:濃い黄色または茶色、量が少ない
5. 全身症状
❌ 脱水の疑い:元気がない、ぐったりしている、食欲不振、鼻が乾いている
🏥 すぐに病院へ行くべき症状
以下の症状が見られた場合は、命にかかわる可能性があるため、すぐに動物病院を受診してください。
- 立てない、歩けない
- 体が熱い、または冷たい
- 呼吸が荒い
- けいれんを起こしている
- 声かけへの反応がない
- 1日以上おしっこが出ていない
- 血の混じった嘔吐や下痢
💡 水を飲まない犬への対策
🍽️ 食事からの水分補給
ドライフードをふやかす
ぬるま湯でふやかしてから与えると、食事から水分を摂取できます。
ウェットフードへの切り替え
水分含有量が約75%のウェットフードは、自然に水分摂取量を増やせます。
スープやおじやを併用
鶏肉や野菜を煮出したスープ、おじやなど水分たっぷりの手作り食も効果的です。
🌡️ 水の温度と種類を工夫
- 夏場:氷を浮かべた冷たい水(※体の冷やし過ぎに注意)
- 冬場:ぬるま湯や常温の水
- 風味付け:鶏肉や魚の煮汁、犬用ミルクを少量加える
🏠 給水器の配置と種類の工夫
複数箇所に設置
愛犬がよく過ごす場所(ベッド周り、窓際、リビングなど)に複数の水飲み場を用意すると、飲水量が増えるというデータがあります。
容器の素材を変える
プラスチック、陶器、ステンレスなど、愛犬の好みに合わせて選びましょう。
高さを調整
老犬や首・腰・関節に疾患のある犬には、スタンド付きの器や台の上に置いて高さを調整しましょう。
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📝 飲水量の測定方法
🔍 正確な測定手順
1. 朝、水飲み器に水を測って入れる
計量カップで正確に測定してから給水器に入れます。
2. 交換時にも水の量を測る
水を交換するたびに残量を測定します。
3. 差し引きを計算
「入れた量 – 残った量 = 飲んだ量」を1日分合算します。
4. 散歩中の水も加える
外出時に与えた水の量も忘れずに記録しましょう。
⚡ 水分不足が引き起こす可能性のある病気
🌡️ 熱中症
水分不足は体温調節を妨げ、熱中症のリスクを高める可能性があります。
💎 尿石症・膀胱炎
尿が濃くなり、結石ができやすくなる傾向があります。排尿回数の減少で膀胱炎のリスクも上昇。
🫘 腎臓病・尿毒症
腎臓への血流が減少し、機能が低下する可能性があります。老廃物の排出ができなくなることも。
💩 便秘
水分不足で便が硬くなり、便秘を引き起こしやすくなります。老犬や持病のある犬は特に注意が必要です。
🚰 水の飲み過ぎにも注意
⚠️ 多飲多尿のサイン
1日に体重1kgあたり90mL以上の水を飲んでいる場合、以下の病気の可能性があります。
- 腎臓病:多飲多尿は初期症状
- 糖尿病:過剰な糖分を排出するため尿量が増加
- 副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群):ホルモンバランスの乱れ
- 子宮蓄膿症:未避妊の中高齢犬に多発
おしっこの回数や量が増え、水を飲む量も増えた場合は、早めに動物病院で相談しましょう。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 冬場は水をあまり飲まなくても大丈夫ですか?
A. 冬場は夏より飲水量が減る傾向がありますが、暖房の効いた部屋で過ごすと脱水しやすくなります。ぬるま湯を用意したり、フードをふやかすなど工夫しましょう。
Q2. 散歩の時にどのくらい水を持っていくべきですか?
A. 体重5kgの犬なら100〜150ml程度を目安に、夏場や長時間の散歩ではさらに多めに持参しましょう。
Q3. 老犬が水を飲まない場合はどうすればいいですか?
A. 高さを調整した給水器を使用し、ウェットフードや手作り食で水分補給を。それでも飲まない場合は、病気の可能性もあるため獣医師に相談してください。
Q4. 水道水とミネラルウォーター、どちらがいいですか?
A. 日本の水道水は犬にも安全です。ミネラルウォーターを使う場合は、硬度の低い軟水を選びましょう。硬水は尿石症のリスクを高める可能性があります。
Q5. 犬用の経口補水液は必要ですか?
A. 通常は水で十分ですが、下痢や嘔吐時には電解質も補給できる犬用経口補水液が有効な場合があります。人間用のスポーツドリンクを使う場合は、水で薄めて与えましょう。
✨ まとめ
愛犬の健康を守るための水分管理、いかがでしたか?ポイントをおさらいしましょう。
- ✅ 1日の必要水分量は体重1kgあたり40〜60ml
- ✅ ドライフードメインなら十分な飲水が必須
- ✅ 皮膚つまみ試験で脱水をチェック
- ✅ 複数箇所に給水器を設置して飲水を促進
- ✅ 飲水量の急激な変化は病気のサイン
- ✅ 脱水症状が見られたらすぐに動物病院へ
水は犬の生命活動に欠かせないもの。適切な水分管理で、愛犬の健康な毎日をサポートしましょう!普段から飲水量に注意し、少しでも異変を感じたら、早めに獣医師に相談することが大切です。💙
🩺 獣医師への相談を忘れずに
本記事は一般的な情報提供を目的としています。愛犬の飲水量に異常が見られる場合や、脱水症状が疑われる場合は、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。個体差や健康状態によって適切な水分量は異なるため、専門家のアドバイスを受けることをおすすめします。

