犬の飛びつきをやめさせる方法|興奮しすぎる犬への対処法
愛犬が嬉しそうに飛びついてくる姿は、飼い主さんにとって愛らしく感じる瞬間ですよね。けれども、シチュエーションによっては、その飛びつきが思わぬトラブルや事故につながってしまうことも。特に大型犬の場合、人を転倒させてケガをさせてしまうリスクもあります。
この記事では、犬が飛びつく理由を心理面から深く理解し、興奮しやすい犬を落ち着かせるための効果的なしつけ方法を詳しくご紹介します。愛犬と飼い主さんが安心して暮らせる日常を取り戻すために、ぜひ参考にしてください。
犬が飛びつく理由とは?心理を理解しよう
犬の飛びつき行動を改善するためには、まずなぜ飛びつくのか、その理由と心理を理解することが大切です。飛びつく原因がわかれば、適切な対処法が見えてきます。
うれしさや興奮の表現
飼い主さんが外出から帰ってきたとき、玄関を開けた瞬間に愛犬が走ってきて飛びついてくる。これは犬にとって最も典型的な「喜びの表現」です。留守番中の不安や寂しさから解放され、大好きな飼い主さんに会えた喜びで、つい興奮して飛びついてしまうのです。
この行動自体は愛情表現として自然なものですが、人間社会で共に暮らすうえでは、場面によってコントロールする必要があります。飼い主さんが「飛びついても良いとき」と「やめるべきとき」を明確に教えることが、愛犬との信頼関係を深めることにもつながります。
飼い主の顔に近づきたい
犬が飼い主の口元を舐めようとして飛びつくのは、コミュニケーションを取ろうとしている行動です。犬の祖先であるオオカミは、母犬の口元を舐めて食べ物をもらう習性があったと言われており、その名残が犬にも残っているとされています。
顔に近づきたがる犬にとって、飛びつきは自然なコミュニケーション手段なのです。しかし人間にとっては、突然顔に飛びつかれることは危険な場合もあるため、適切なタイミングでコントロールする必要があります。
抱っこをせがむ甘え
特に小型犬に多く見られるのが、抱っこをしてほしくて飛びつく行動です。お散歩中に歩きたくなくなったとき、苦手なものが近づいてきて守ってほしいとき、甘えたくなったときなど、飼い主さんに「抱っこして」とアピールしています。
この行動は飼い主への信頼と甘えの証ですが、過度になると依存的な性格になったり、自分で歩くことを嫌がったりする原因にもなります。適度なバランスを保つことが大切です。
飼い主が持っているものがほしい
おやつやおもちゃ、食べ物など、飼い主さんが手に持っているものに興味を示して飛びつくこともあります。犬にとって、高い位置にあるものを取るためには飛びつくしか方法がないため、本能的に立ち上がったり飛びついたりしてしまうのです。
この行動は、「飛びつけば良いことがある」という学習が強化されてしまうと、ますます飛びつき癖がひどくなる可能性があります。
他の犬や動くものへの興味
お散歩中に他の犬に飛びつこうとするのは、遊びたいという欲求や挨拶の一環です。しかし、相手の犬が飛びつかれることを嫌がっている場合、トラブルやけんかの原因になることもあります。
また、走っている車やバイク、自転車に飛びつこうとするのは、特に牧羊犬や狩猟犬など動くものに反応しやすい犬種に多く見られます。目の前を素早く通り過ぎるものを追いかけたいという本能が働くためですが、これは交通事故につながる非常に危険な行動です。
飛びつきをやめさせるべき理由
愛らしく見える飛びつき行動ですが、放置しておくと様々なリスクやトラブルを引き起こす可能性があります。ここでは、飛びつきをやめさせるべき具体的な理由を見ていきましょう。
人を傷つけたり転倒させる危険性
特に大型犬や中型犬が勢いよく飛びついた場合、子どもや高齢者、体力のない方が転倒してケガをするリスクが高まります。骨折や打撲など、重大な事故につながる可能性もあるため、飛びつきは決して軽視できない行動です。
また、来客時に興奮して飛びつく犬の場合、訪問者に恐怖心を与えたり、衣服を汚したり破いたりしてしまうこともあります。社会生活を送るうえで、飛びつき癖は早めに改善しておく必要があります。
犬自身の怪我や健康問題
飛びつきを繰り返すことで、犬自身も怪我をするリスクがあります。着地に失敗して足を挫いたり、関節に負担がかかったりすることもあります。
特に成長期の子犬や、高齢になってきた犬の場合、飛びつきによる着地の衝撃が骨や関節にダメージを与え、将来的に腰痛や関節疾患を引き起こす原因になることもあります。愛犬の健康を守るためにも、飛びつき癖の改善は重要です。
興奮しやすい性格の定着
飛びつき行動を許し続けることで、犬は「興奮すれば注目してもらえる」「騒げば構ってもらえる」と学習してしまいます。これにより、興奮しやすい性格が定着し、無駄吠えや甘噛み、マウンティングなど他の問題行動にも発展する可能性があります。
落ち着いて行動できる犬に育てるためには、早い段階から飛びつき行動をコントロールすることが大切です。
興奮した犬を落ち着かせる基本の考え方
飛びつきをやめさせるためには、犬が興奮している状態をどう落ち着かせるかが鍵となります。興奮してしまった後に抑えるのは非常に難しいため、「興奮させない環境づくり」と「興奮の芽を早めに摘む」ことが重要です。
興奮の芽を摘む:エネルギーを発散させる
犬の興奮しやすさの原因のひとつは、有り余るエネルギーです。特に1〜2歳の若い犬や、体力のある犬種は、朝夕の散歩だけではエネルギーを十分に発散しきれていないことがあります。
室内でおもちゃを噛んだり、家具にいたずらしたり、飼い主さんの手に甘噛みしたり、ひたすら吠えるといった行動が見られる場合は、運動不足の可能性があります。
効果的なエネルギー発散方法:
- ボール遊び:投げたボールを追いかけて持ってくる遊びは、全身運動になり体力を消耗させます
- 引っ張り合いっこ:ロープのおもちゃなどを使った引っ張り合いは、犬の本能を満たし満足感を与えます
- ランニング:飼い主さんと一緒に走ることで、運動量を確保しつつ絆も深まります
- 知育玩具:おやつを隠した知育玩具で頭を使わせることも、精神的な疲労につながります
毎日短時間でも良いので、これらの運動を取り入れることで、犬は適度に疲れ、興奮しにくくなります。ただし、ドッグランを利用する場合は注意が必要です。犬同士の相性や体格差、マナーの差などがあるため、愛犬に合った環境かどうかをよく見極めましょう。犬の幼稚園やマナー講師のいる施設は、安全面で配慮されている場合が多くおすすめです。
興奮のパターンを見極めて事前に止める
犬が興奮するタイミングやきっかけは、それぞれの犬によってある程度パターン化しています。愛犬が「何に」「どのように」反応するかをよく観察し、興奮する前に対処することが効果的です。
【例1】チャイムが鳴ると興奮して吠える場合
対処法:チャイムが鳴ったら、大好きなおもちゃや特別なおやつと一緒にクレートに入れる。犬にとって「チャイムが鳴る=良いことがある」と学習させることで、興奮よりも期待へと意識を切り替えます。
【例2】窓から外を見て通行人に吠える場合
対処法:窓に目隠しシールを貼ったり、家具の配置を工夫して窓が見えないようにしたりして、物理的に刺激を遮断します。見えなければ反応しないため、自然と興奮が減っていきます。
このように、心理的・物理的に工夫を重ねることで、犬の興奮反応は徐々に薄くなっていきます。
「興奮よりも落ち着くほうが良い」と教える
犬に「興奮するよりも、落ち着いている方が良いことがある」と学習させることが、長期的な改善につながります。
実践的な方法:
- 家の中で首輪とリードをつけておく
- 犬が興奮しそうな兆候を見せたら、リードを軽く引いて飼い主に注意を向けさせる
- 「大丈夫だよ」「いい子だね」と優しく声をかける
- 興奮せずに落ち着いていられたら、すぐに褒めたりおやつをあげたりする
この方法を繰り返すことで、犬は「興奮するよりも落ち着いている方が飼い主に褒められる」と理解するようになります。興奮状態を抑える訓練期間だけの一時的な対応ですが、非常に効果的です。
飛びつきをやめさせる具体的なしつけ方法
ここからは、実際に飛びつき癖を直すための具体的なしつけ方法をご紹介します。どの方法も根気強く繰り返すことで、確実に効果が現れます。
「オスワリ」で落ち着かせる
飛びつきを防ぐ最も効果的な方法は、「オスワリ」のコマンドを使って犬を落ち着かせることです。犬は座っている状態では物理的に飛びつくことができないため、飛びつきを回避できます。
ステップ1:落ち着いているときに「オスワリ」を完璧にする
まずは興奮していない普段の生活の中で、「オスワリ」と言ったら1回で確実に座れるように練習します。できたらすぐに褒めて、おやつをあげましょう。この基礎トレーニングが、興奮時の対応の土台となります。
ステップ2:自発的なオスワリを褒める
犬が自分から座っている瞬間を見つけたら、すぐに「いい子だね!」と褒めてあげます。この繰り返しにより、犬は「座ると褒められる」と学習し、飛びつく前に座る習慣が身につきます。
ステップ3:飛びつきそうなタイミングで「オスワリ」を指示
飼い主さんが帰宅したときや来客時など、犬が興奮して飛びつきそうになったら、落ち着いた声で「オスワリ」と指示します。座れたらすぐに褒めて、おやつをあげましょう。「飛びつくより座った方が良いことがある」と繰り返し教えます。
飛びついている犬を完全に無視する
飛びつき行動を強化してしまう最大の原因は、「飛びつくと飼い主が反応してくれる」という学習です。たとえ「ダメ!」と叱る行為であっても、犬にとっては「注目してもらえた」と感じ、飛びつき行動が強化されてしまいます。
正しい無視の方法:
- 犬が飛びついてきても、目を合わせない、声をかけない、触らない
- 背中を向けるか、腕を組んで完全に無視する
- 犬が諦めて落ち着き、4本足が地面についたら初めて反応する
- 「いい子だね」と優しく褒めて、おやつをあげる
この方法を繰り返すことで、犬は「飛びついても何も良いことがない」「落ち着いていると褒められる」と学習します。根気が必要ですが、非常に効果的な方法です。
リードを使ったコントロール
お散歩中や来客時など、外部の刺激が多い場面では、リードを使って物理的にコントロールすることも有効です。
手順:
- リードと首輪をつけた状態で、おやつやおもちゃを用意する
- 犬が飛びついてきた瞬間、慌てず大きな声を出さずに、おやつやおもちゃを上に見せて犬の視線を上に向ける
- 「オスワリ」と指示しながら、右手でリードを軽く上に引き、左手で犬のお尻を優しく撫でて座らせる
- 座れたらすぐに褒めて、おやつやおもちゃを与える
この方法により、犬は「飛びつくよりもオスワリした方が良いことがある」と理解し、徐々に飛びつき行動が減っていきます。
散歩中の飛びつき対策
散歩中に他の犬や通行人に飛びつこうとする場合は、日頃からアイコンタクトを取る練習をしておくことが重要です。
実践方法:
- 散歩中、定期的に犬の名前を呼び、目が合ったらすぐに褒める練習をする
- 他の犬や人が遠くに見えた時点で、犬の名前を呼んで飼い主に注意を向けさせる
- 目が合ったらおやつをあげ、「飼い主を見る方が良い」と学習させる
- 対象物が近づいてきたら、「オスワリ」や「フセ」をさせて待機する練習をする
この訓練により、犬は散歩中も飼い主に集中する習慣がつき、他の犬や物に飛びつく行動が減少します。
興奮しやすい犬を落ち着かせる日常のケア
飛びつきの根本的な原因である「興奮しやすさ」を改善するためには、日常生活の中で犬を落ち着かせる工夫を取り入れることが大切です。
クレートトレーニングで安心できる場所を作る
クレートやマットなど、犬が「ここに居れば安心できる」と感じる専用の場所を用意しましょう。普段から「ハウス」のコマンドでクレートに入る練習をしておくと、興奮したときにクレートに誘導することで自然と落ち着きを取り戻せます。
クレート内では静かに過ごせるよう、好きなおもちゃやブランケットを入れておくと良いでしょう。犬が自発的にクレートで休んでいるときは、「いい子だね」と優しく声をかけて、落ち着いている行動を強化します。
リラックス効果のあるグッズを活用
犬の興奮を和らげるために、以下のようなグッズを活用することも効果的です。
- コング:中におやつを詰められる知育玩具。噛むことで精神的に落ち着く効果があります
- 噛み応えのあるおもちゃ:ガムやデンタルトイなど、長時間噛んでいられるものは興奮時の気分転換に有効です
- 犬用アロマ:ラベンダーなど、犬をリラックスさせる効果のあるアロマを活用しましょう
- ヒーリング音楽:犬専用のリラックス音楽を流すことで、興奮を鎮める効果が期待できます
タッチセラピーで心を落ち着かせる
興奮している犬には、ゆっくりと優しく体を撫でる「タッチセラピー」が効果的です。特に以下の部位を撫でると、犬はリラックスしやすくなります。
- 首の後ろ:手のひら全体で、ゆっくりと優しく撫でる
- 耳の付け根:円を描くようにマッサージする
- 胸元:心臓の鼓動が早いときは、手のひらでゆっくり胸を撫でることで落ち着きます
飼い主さん自身も深呼吸をして落ち着いた状態で、「大丈夫だよ」と優しく語りかけながら撫でると、より効果的です。犬は飼い主の感情を敏感に察知するため、飼い主さんが落ち着いていることが大切です。
欲求を満たす生活環境の見直し
犬の飛びつきや興奮は、欲求が満たされていないことが原因の場合もあります。以下のポイントをチェックし、愛犬の生活環境を見直してみましょう。
- 遊びの時間:毎日十分に遊べる時間を確保できているか
- おもちゃの充実度:犬が楽しめるバリエーション豊かなおもちゃが揃っているか
- 散歩の頻度と時間:犬種や年齢に応じた適切な散歩ができているか
- コミュニケーション:飼い主さんとのスキンシップやコミュニケーションの時間は十分か
- 食事の質:栄養バランスが取れた美味しいフードを与えているか
これらの欲求が満たされていると、犬は精神的に安定し、興奮しにくくなります。
シーン別:飛びつき対策の実践例
日常生活の中で飛びつきが起こりやすいシーンごとに、具体的な対処法をご紹介します。
帰宅時の飛びつき対策
外出から帰ってきたときは、犬が最も興奮しやすいタイミングです。この場面での対応が、飛びつき癖を直す上で非常に重要になります。
対処法:
- 玄関に入っても、犬が飛びついている間は完全に無視する
- 犬が落ち着いて4本足で立つか座るまで待つ
- 落ち着いたら初めて「ただいま」と声をかけ、優しく撫でる
- この対応を毎回必ず繰り返す
最初は犬が落ち着くまでに時間がかかるかもしれませんが、繰り返すうちに「飛びついても相手にしてもらえない」と学習し、帰宅時の興奮が徐々に収まっていきます。
来客時の飛びつき対策
来客があると興奮して飛びついてしまう犬は多いものです。来客者の安全を守るためにも、しっかりと対策しましょう。
対処法:
- 来客前に犬をクレートに入れるか、リードをつけてコントロールできる状態にする
- チャイムが鳴ったら「オスワリ」や「マテ」を指示し、落ち着かせる
- 落ち着いていられたらおやつをあげる
- 来客者には、犬が落ち着くまで目を合わせたり声をかけたりしないよう協力してもらう
- 犬が完全に落ち着いてから、来客者に挨拶させる
来客者にも協力してもらい、「落ち着いている犬にだけ注目する」というルールを徹底することが重要です。
食事やおやつの時間の飛びつき対策
食事やおやつを準備しているときに興奮して飛びつく犬には、「待つこと」を教えることが効果的です。
対処法:
- フードボウルを持ったまま、「オスワリ」と指示する
- 座れたら「マテ」と言い、数秒待たせる
- 飛びつかずに待てたら「ヨシ」と言って食事を与える
- 徐々に待つ時間を延ばしていく
この訓練により、犬は「落ち着いて待っていればご飯がもらえる」と学習し、食事時の興奮が軽減されます。
散歩準備中の飛びつき対策
リードや首輪を見せただけで興奮して飛びつく犬には、散歩準備を落ち着いた儀式にすることが大切です。
対処法:
- リードを手に取った時点で犬が興奮したら、リードを置いて無視する
- 犬が落ち着いたら再度リードを手に取る
- 興奮したらまたリードを置く、を繰り返す
- 完全に落ち着いた状態でリードをつけられるまで繰り返す
- リードがつけられたら「オスワリ」をさせてから玄関へ向かう
時間がかかっても、この手順を毎回必ず守ることで、犬は散歩準備中も落ち着いていられるようになります。
やってはいけないNG対応
飛びつきをやめさせようとして、かえって逆効果になってしまう対応もあります。以下のNG行動は避けましょう。
大声で叱る
「ダメ!」「コラ!」と大きな声で叱ると、犬はさらに興奮してしまいます。また、犬にとっては「飛びついたら飼い主が反応してくれた」と感じ、飛びつき行動が強化されてしまう可能性があります。
落ち着いた低い声でコマンドを伝えるか、完全に無視する方が効果的です。
手で押し返す
飛びついてきた犬を手で押し返す行為は、犬にとって「飼い主が遊んでくれている」と誤解されることがあります。また、押し返すことで余計に興奮させてしまう場合もあります。
物理的に触れるのではなく、無視したり背中を向けたりする方が効果的です。
時々許してしまう
「今日は疲れているから許してあげよう」「今回だけ特別」と、時々飛びつきを許してしまうのは、しつけを混乱させる最大の原因です。
犬は一貫性のない対応に混乱し、「飛びついても良いときと悪いときがある」と学習してしまいます。家族全員で統一したルールを決め、必ず守り続けることが重要です。
興奮している最中におやつを与える
興奮して飛びついている犬を落ち着かせようとして、興奮している状態でおやつを与えてしまうのは逆効果です。「興奮すればおやつがもらえる」と学習してしまい、飛びつき行動が強化されます。
必ず犬が落ち着いてから、ご褒美を与えるようにしましょう。
プロのトレーナーに相談すべきケース
家庭でのしつけを根気強く続けても改善が見られない場合や、以下のような状況では、専門のドッグトレーナーや行動学の専門家に相談することをおすすめします。
- 飛びつきが攻撃的:飛びつきと同時に噛みつく、うなるなどの攻撃行動が見られる
- 大型犬で制御が困難:体格が大きく、飼い主さんだけでは物理的にコントロールできない
- 他の問題行動も多い:飛びつき以外にも、無駄吠え、破壊行動、分離不安などが見られる
- 改善の兆しがない:数ヶ月間根気強くしつけを続けても、まったく改善が見られない
- 子犬期を過ぎてから飛びつき始めた:成犬になってから突然飛びつきが始まった場合、何らかのストレスや健康問題が隠れている可能性があります
プロのトレーナーは、犬の性格や体格、飼育環境を総合的に判断し、その犬に最適なトレーニング方法を提案してくれます。しつけ教室に通うことで、飼い主さん自身も正しい対応方法を学ぶことができ、愛犬との関係がより良くなります。
まとめ:愛犬との信頼関係を深めるために
犬の飛びつき行動は、愛情表現やコミュニケーションの一環として自然なものですが、人間社会で共に暮らすためには、適切にコントロールする必要があります。
飛びつきをやめさせるための基本は、「興奮させない環境づくり」と「落ち着いた行動を褒める」ことです。日々の散歩や遊びで十分にエネルギーを発散させ、興奮の芽を早めに摘み取り、「オスワリ」などの基本コマンドで落ち着かせる練習を繰り返しましょう。
大切なのは、一貫性と根気です。家族全員が同じルールで対応し、毎日少しずつ訓練を積み重ねることで、必ず改善が見られます。焦らず、愛犬のペースに合わせて、優しく丁寧に教えてあげてください。
飛びつき癖を直すことは、単に問題行動をなくすだけでなく、愛犬が落ち着いて安心して暮らせる環境を作り、飼い主さんとの信頼関係を深めることにもつながります。愛犬との絆をより強いものにするために、今日からできることから始めてみましょう。
参考文献
- GREEN DOG「犬の飛びつきを止めさせる!飛びつく理由としつけ方法をドッグトレーナーが解説」
- 動物予防医療普及協会「犬の興奮を抑える3つのポイント|マナーの基礎知識」
- 東京DOGS「子犬のとびつきかんたん解決!しつけの必要性と方法を解説」
※ 本記事の内容は一般的なしつけ方法をご紹介するものです。犬の性格や状況によって適切な対応は異なります。深刻な問題行動が見られる場合や、改善が見られない場合は、専門のドッグトレーナーや獣医師にご相談ください。
※ 犬のしつけには時間と根気が必要です。焦らず、愛犬のペースに合わせて、一貫性のある対応を心がけましょう。愛犬との信頼関係を大切にしながら、楽しくトレーニングを進めてください。