犬の泌尿器病の症状と予防|膀胱炎から結石まで

犬と健康
  1. はじめに:泌尿器病は早期発見が命を救う
  2. 犬の主な泌尿器疾患とその分類
    1. 泌尿器系の構造と疾患の発生部位
  3. 1. 膀胱炎:最も多い泌尿器疾患
    1. 膀胱炎とは
    2. 膀胱炎の主な症状
      1. ⚠️ チェックリスト:こんな症状があったら要注意
    3. 膀胱炎の原因
    4. 膀胱炎の治療
      1. 標準的な治療プロトコル
    5. 慢性化・再発のリスク
  4. 2. 尿路結石:2大結石の違いと対策
    1. 尿路結石とは
    2. ストルバイト結石 vs シュウ酸カルシウム結石
    3. 尿路結石の症状
      1. 🚨 緊急事態:尿道閉塞の危険信号
    4. 尿路結石の治療
      1. ストルバイト結石の治療
      2. シュウ酸カルシウム結石の治療
    5. 好発犬種
  5. 3. 腎臓病(慢性腎臓病・腎不全):沈黙の病
    1. 慢性腎臓病(CKD)とは
    2. 慢性腎臓病の症状
      1. 病期別の症状
    3. 早期発見のための検査
      1. 定期健康診断の重要性
    4. 慢性腎臓病の治療
  6. 泌尿器病の予防方法:5つの重要ポイント
    1. 1. 十分な水分摂取:最も重要な予防策
      1. 適切な水分摂取量の目安
      2. 水分摂取を促す工夫
    2. 2. 適切な食事管理:結石予防フードの活用
      1. 推奨療法食の例
    3. 3. 排尿我慢をさせない環境づくり
    4. 4. 陰部周りの清潔維持
    5. 5. 定期健康診断の実施
      1. 推奨検査項目
  7. おすすめ泌尿器ケアサプリ&療法食5選
    1. 🥇 1位:Vet’s Labo おやつサプリ 犬用 泌尿器サポート
    2. 🥈 2位:毎日腎活 犬猫腎臓ケアサプリ(粉末)
    3. 🥉 3位:NUTRIARISE 猫・犬用 UT AID Plus(泌尿器サポート)
    4. 4位:ヒルズ c/d マルチケア(療法食)
    5. 5位:ウロアクト プラス(犬猫用)
  8. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. 尿の色がいつもと違うのですが、すぐに病院に行くべきですか?
    2. Q2. オス犬とメス犬で泌尿器病のリスクは違いますか?
    3. Q3. 水を全然飲まない犬にはどう対処すればいいですか?
    4. Q4. 結石が再発しないか心配です。予防方法はありますか?
    5. Q5. 慢性腎臓病と診断されました。余命はどのくらいですか?
    6. Q6. 泌尿器系のサプリメントは効果がありますか?
    7. Q7. シニア犬は泌尿器病になりやすいですか?
  9. まとめ:泌尿器病は予防と早期発見がすべて
    1. ✅ この記事の重要ポイント
    2. 🩺 獣医師からのメッセージ
  10. 参考文献・出典

はじめに:泌尿器病は早期発見が命を救う

愛犬が頻繁にトイレに行く、血尿が出た、排尿時に鳴く——これらは泌尿器病の重要なサインです。犬の泌尿器疾患は、膀胱炎、尿路結石、腎臓病など多岐にわたり、放置すると命に関わる状態に進行することもあります。

特に注目すべきは、約14%の犬が生涯で最低1回は膀胱炎を発症するという研究データです (くるり動物病院)。また、尿路結石の90%以上は「ストルバイト結石」と「シュウ酸カルシウム結石」の2種類が占めています (おおたか動物病院)

この記事では、犬の主要な泌尿器病である膀胱炎、尿路結石、腎臓病の症状、原因、治療法、そして最も重要な予防方法を、獣医師監修の最新情報をもとに詳しく解説します。

犬の主な泌尿器疾患とその分類

泌尿器系の構造と疾患の発生部位

犬の泌尿器系は、腎臓→尿管→膀胱→尿道という経路で構成されています。各部位で発生する主な疾患は以下の通りです。

部位 主な疾患 特徴
腎臓 急性腎不全、慢性腎臓病(CKD)、腎盂腎炎 血液をろ過し老廃物を排出。機能低下は全身に影響
尿管 尿管結石、尿管閉塞 腎臓と膀胱をつなぐ管。結石が詰まると緊急事態
膀胱 膀胱炎、膀胱結石、膀胱腫瘍 尿を一時的に貯蔵。最も炎症や結石が起きやすい
尿道 尿道炎、尿道結石、尿道閉塞 特にオス犬は尿道が細長く、閉塞リスクが高い

1. 膀胱炎:最も多い泌尿器疾患

膀胱炎とは

膀胱炎は膀胱の粘膜に炎症が起きる病気で、細菌感染が原因の約90%を占めます (林動物病院)。特にメス犬は尿道が短いため、外部から細菌が侵入しやすく、膀胱炎にかかりやすい傾向があります。

膀胱炎の主な症状

⚠️ チェックリスト:こんな症状があったら要注意

  • 頻尿:何度もトイレに行くが、少量しか尿が出ない
  • 血尿:尿が赤い、ピンク、茶色っぽい
  • 排尿時の痛み:排尿時に鳴く、落ち着かない、震える
  • 尿のにおいがきつい:アンモニア臭が強くなる
  • 排尿困難:トイレでうずくまる、いきんでも出ない
  • 粗相が増える:トイレ以外の場所で排尿してしまう
  • 陰部をしきりに舐める:違和感から頻繁に舐める行動

膀胱炎の原因

  1. 細菌感染(最多):大腸菌などが尿道から侵入
  2. 尿路結石:結石が膀胱粘膜を傷つけ炎症を引き起こす
  3. 免疫力低下:ストレス、高齢、他の病気による免疫低下
  4. 排尿我慢:長時間尿を我慢することで細菌が繁殖
  5. 膀胱腫瘍:腫瘍による慢性炎症
  6. 前立腺疾患(オス犬):前立腺肥大や前立腺炎が波及

膀胱炎の治療

標準的な治療プロトコル

① 抗生物質治療:細菌性膀胱炎の場合、2〜3週間の抗生剤投与が基本です (PS保険)。症状が改善しても、処方された期間は必ず服用を続けることが重要です。中途半端な投薬は再発や耐性菌のリスクを高めます。

② 尿検査での確認:治療後、尿検査で細菌が完全に消失したことを確認します。

③ 原因疾患の治療:結石や腫瘍が原因の場合は、それらの治療も並行して行います。

④ 食事療法・サプリメント:クランベリーエキス配合のサプリメントや、尿pHを調整する療法食を併用することもあります。

慢性化・再発のリスク

重要な注意点:膀胱炎は再発しやすい病気です。自己判断で治療を中断すると慢性化し、より治療が困難になります。特に再発を繰り返す場合は、結石や腫瘍など他の原因が隠れている可能性があるため、精密検査が必要です (アニコム損保)

2. 尿路結石:2大結石の違いと対策

尿路結石とは

尿路結石(尿石症)は、尿中のミネラル成分が結晶化し、膀胱や尿道に結石を形成する病気です。犬の尿石症では、ストルバイト結石シュウ酸カルシウム結石が全体の90%以上を占めます (おおたか動物病院)

ストルバイト結石 vs シュウ酸カルシウム結石

項目 ストルバイト結石 シュウ酸カルシウム結石
成分 リン酸アンモニウムマグネシウム シュウ酸とカルシウムの結合物
尿pH アルカリ性(pH 7.0以上)で形成 酸性(pH 6.5以下)で形成
性別差 メス犬に多い オス犬に多い (サニメド)
好発年齢 若〜中年齢(2〜7歳) 中〜高齢(5歳以上)
溶解性 食事療法で溶解可能 溶解不可(手術摘出が必要)
再発率 比較的高い(食事管理が重要) 非常に高い(予防が困難)
治療期間 食事療法で1〜3ヶ月 外科手術が一般的

尿路結石の症状

  • 血尿:結石が粘膜を傷つけることで出血
  • 頻尿・排尿困難:小さな結石が尿道に詰まる
  • 排尿姿勢を長く保つ:いきんでも尿が出ない
  • 腹痛:お腹を触られるのを嫌がる
  • 嘔吐・食欲不振:尿毒症の初期症状(緊急!)

🚨 緊急事態:尿道閉塞の危険信号

オス犬は尿道が細長いため、結石が詰まりやすく、完全閉塞すると24〜48時間以内に命に関わる状態になります。以下の症状が見られたら、直ちに動物病院へ!

  • ✗ 尿が全く出ない(無尿)
  • ✗ 激しい痛みで鳴き続ける
  • ✗ 嘔吐を繰り返す
  • ✗ ぐったりして動かない
  • ✗ けいれん、意識レベル低下

尿路結石の治療

ストルバイト結石の治療

食事療法が第一選択:専用の療法食(例:ヒルズ s/d、c/d、ロイヤルカナン ユリナリー S/O等)を1〜3ヶ月間給餌することで、結石を溶解できます。溶解確認後も、再発予防のため長期的な食事管理が必要です。

シュウ酸カルシウム結石の治療

外科手術が必要:シュウ酸カルシウム結石は食事では溶けないため、膀胱切開術または尿道切開術による結石摘出が行われます。術後は再発予防のため、水分摂取促進と食事管理を継続します (おだわら動物病院)

好発犬種

尿路結石になりやすい犬種:

  • ストルバイト:ミニチュア・シュナウザー、シーズー、ビーグル、コッカー・スパニエル
  • シュウ酸カルシウム:ミニチュア・シュナウザー、ヨークシャー・テリア、ビション・フリーゼ、シーズー、ラサ・アプソ

3. 腎臓病(慢性腎臓病・腎不全):沈黙の病

慢性腎臓病(CKD)とは

慢性腎臓病は、腎臓の機能が徐々に低下していく進行性の病気です。腎臓は一度壊れると再生しないため、早期発見と進行抑制が極めて重要です。厄介なのは、腎機能が75%以上失われるまで症状がほとんど現れない点です (おしだ動物病院)

慢性腎臓病の症状

病期別の症状

ステージ 残存腎機能 主な症状 平均余命(犬)
ステージ1(初期) 100〜33% ほぼ無症状。健康診断で偶然発見されることが多い 約400日以上
ステージ2(軽度) 33〜25% 多飲多尿(水をたくさん飲み、尿量が増える)、体重減少 約14.78ヶ月
ステージ3(中等度) 25〜10% 食欲不振、嘔吐、下痢、貧血、口臭(アンモニア臭) 約11.14ヶ月
ステージ4(末期) 10%以下 重度の脱水、尿毒症、けいれん、意識障害 約1.98ヶ月

※余命は適切な治療を受けた場合の統計的中央値です (ワンペットホールディングス)

早期発見のための検査

定期健康診断の重要性

慢性腎臓病は症状が出た時点で進行しているケースが多いため、定期的な血液検査・尿検査が不可欠です。

  • 血液検査:BUN(尿素窒素)、クレアチニン、SDMA(新しい腎機能マーカー)
  • 尿検査:尿比重、尿タンパク、尿中クレアチニン比(UPC)
  • 超音波検査:腎臓のサイズ、構造、結石の有無を確認

推奨検査頻度

  • 7歳未満:年1回
  • 7〜10歳:年2回
  • 11歳以上:年2〜3回

慢性腎臓病の治療

残念ながら、慢性腎臓病を完治させることはできません。治療の目標は進行を遅らせ、QOL(生活の質)を維持することです。

  1. 食事療法:低タンパク・低リン・低ナトリウムの腎臓用療法食
  2. 輸液療法:脱水補正と老廃物排出促進のための点滴(皮下輸液または静脈輸液)
  3. 投薬治療:リン吸着剤、ACE阻害薬、制吐剤、貧血治療薬など
  4. 水分摂取促進:十分な飲水を確保

泌尿器病の予防方法:5つの重要ポイント

1. 十分な水分摂取:最も重要な予防策

水分は泌尿器病予防の基本です。十分な水分摂取により、尿量が増え、膀胱内の細菌や結晶を洗い流すことができます (アニコム損保)

適切な水分摂取量の目安

体重1kgあたり約50ml/日(例:体重10kgの犬 = 約500ml/日)

水分摂取を促す工夫

  • 新鮮な水を常に複数箇所に用意:リビング、寝室、屋外など
  • ウェットフード・手作り食の活用:ドライフードより水分含有量が多い
  • 水に風味をつける:少量の犬用ミルク、鶏ささみのゆで汁を混ぜる
  • 自動給水器・循環式給水器:流れる水を好む犬に効果的
  • 氷を与える:夏場は氷を舐めさせる
  • スープ状のサプリメント:嗜好性を上げる液体サプリ

2. 適切な食事管理:結石予防フードの活用

尿石症の予防・再発防止には、尿pHをコントロールする療法食が有効です。特に結石の既往歴がある犬は、長期的な食事療法が推奨されます。

推奨療法食の例

  • ヒルズ c/d マルチケア(ストルバイト+シュウ酸カルシウム両方に対応)
  • ロイヤルカナン ユリナリーS/O
  • ベッツワンベテリナリー pHケア
  • メディコート pHサポート
  • ドクターズダイエット 尿石ケア

注意:療法食の使用は必ず獣医師の指導のもとで行ってください。尿石の種類によって適切なフードが異なります。

3. 排尿我慢をさせない環境づくり

長時間の排尿我慢は、膀胱内で細菌が繁殖しやすくなり、膀胱炎のリスクを高めます。また、尿が濃縮されることで結晶・結石の形成も促進されます。

  • 散歩は1日2回以上:朝晩の散歩でしっかり排尿させる
  • 室内トイレの設置:いつでも排尿できる環境を
  • 留守番時間を短く:長時間の留守番は避ける
  • トイレの清潔維持:汚れたトイレは犬が我慢する原因に

4. 陰部周りの清潔維持

特にメス犬や長毛種は、陰部周りの汚れから細菌感染が起きやすくなります。

  • ✓ 排尿後、陰部周りをペット用ウェットティッシュで優しく拭く
  • ✓ 陰部周りの毛をトリミングで短くする
  • ✓ シャンプーで定期的に清潔を保つ

5. 定期健康診断の実施

泌尿器病は初期段階で発見できれば、治療の選択肢が広がり、予後も大きく改善します。

推奨検査項目

  • 尿検査(尿比重、pH、結晶・細菌の有無)
  • 血液検査(BUN、クレアチニン、SDMA)
  • 超音波検査(腎臓・膀胱の状態確認)

おすすめ泌尿器ケアサプリ&療法食5選

🥇 1位:Vet’s Labo おやつサプリ 犬用 泌尿器サポート

  • 価格:約1,580円(80g)
  • 成分:クランベリーエキス配合(ストルバイト結晶に配慮)
  • 特徴:おやつ感覚で与えられる。尿を酸性に近づける効果
  • 評価:⭐4.3/5.0(実際に結石が消えた報告多数)
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おすすめポイント:獣医師推奨。嗜好性が高く、犬が喜んで食べる。結石予防の補助として最適。

🥈 2位:毎日腎活 犬猫腎臓ケアサプリ(粉末)

  • 価格:約3,980円(60g)
  • 成分:ヤシ殻活性炭、ウラジロガシエキス、コエンザイムQ10等7成分
  • 特徴:腎臓・尿路結石の健康維持に。国産無添加、成分量明記
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おすすめポイント:粉末タイプでフードに混ぜやすい。腎臓病予防・進行抑制に。

🥉 3位:NUTRIARISE 猫・犬用 UT AID Plus(泌尿器サポート)

  • 価格:約2,980円(30カプセル)
  • 成分:クランベリー、D-マンノース、エキナセア等
  • 特徴:膀胱炎・尿路結石・頻尿に対応。避妊・去勢後ケアにも
  • 評価:⭐4.2/5.0(85件)
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おすすめポイント:カプセルタイプで投与しやすい。総合的な泌尿器ケア。

4位:ヒルズ c/d マルチケア(療法食)

  • 価格:約4,280円(3kg)
  • 対応:ストルバイト溶解+シュウ酸カルシウム予防
  • 特徴:獣医師処方。減量・体重管理にも対応
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おすすめポイント:2種類の結石に同時対応。長期給餌に適した栄養設計。

5位:ウロアクト プラス(犬猫用)

  • 価格:約3,680円(100粒)
  • 成分:ウラジロガシエキス、ウワウルシエキス等
  • 特徴:少量頻尿・血尿の改善。鎮痛効果も
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おすすめポイント:日本全薬工業製。膀胱炎の症状緩和に実績あり。

よくある質問(FAQ)

Q1. 尿の色がいつもと違うのですが、すぐに病院に行くべきですか?

A. はい、できるだけ早く受診してください。尿の色の変化(赤、ピンク、茶色、オレンジ、濁り)は泌尿器病の重要なサインです。可能であれば、新鮮な尿を清潔な容器(ペットボトルなど)に採取して持参すると、診断がスムーズになります (メディカルペコ)

Q2. オス犬とメス犬で泌尿器病のリスクは違いますか?

A. はい、性別により傾向が異なります。メス犬は尿道が短いため膀胱炎になりやすく、ストルバイト結石も多い傾向があります。一方、オス犬は尿道が細長いため、結石が詰まる尿道閉塞のリスクが高く、シュウ酸カルシウム結石も多く見られます (サニメド)

Q3. 水を全然飲まない犬にはどう対処すればいいですか?

A. 以下の工夫を試してください:① ウェットフードや手作り食で食事から水分摂取、② 鶏ささみのゆで汁やヤギミルクで風味付け、③ 自動循環式給水器の使用、④ 氷を与える、⑤ 水飲み場を複数設置。それでも改善しない場合や急に飲水量が減った場合は、病気の可能性があるため獣医師に相談してください (GREEN DOG)

Q4. 結石が再発しないか心配です。予防方法はありますか?

A. 結石は再発率が高い病気です。予防には:① 水分摂取を増やす(最重要)、② 結石用療法食の継続、③ 定期的な尿検査(3〜6ヶ月ごと)、④ 適度な運動で尿の滞留を防ぐ、⑤ ストレス管理。獣医師と相談しながら長期的な管理計画を立てることが大切です (アニコム損保)

Q5. 慢性腎臓病と診断されました。余命はどのくらいですか?

A. 余命は病期(ステージ)と治療内容により大きく異なります。ステージ2で適切な治療を行えば約15ヶ月、ステージ3で約11ヶ月、ステージ4で約2ヶ月が統計的な中央値です。ただし、早期発見と適切な管理で、これより長く元気に過ごしている犬も多数います。食事療法、輸液、投薬を継続し、QOLを最優先に考えましょう (ワンペットホールディングス)

Q6. 泌尿器系のサプリメントは効果がありますか?

A. クランベリーエキス配合のサプリメントは、膀胱炎や結石の補助的予防として一定の効果が報告されています。ただし、サプリメントは治療ではなく予防・補助が目的です。すでに病気が発症している場合は、必ず獣医師の指導のもとで療法食や薬物治療を優先してください。

Q7. シニア犬は泌尿器病になりやすいですか?

A. はい、高齢犬は泌尿器病のリスクが高まります。免疫力低下、筋力低下による排尿困難、腎機能の自然な低下などが要因です。シニア犬(7歳以上)には、定期健康診断(年2〜3回)と、水分摂取促進、トイレ環境の見直しが特に重要です (老犬ケア)

まとめ:泌尿器病は予防と早期発見がすべて

✅ この記事の重要ポイント

  • 犬の泌尿器病は膀胱炎、尿路結石、腎臓病が三大疾患
  • 約14%の犬が生涯で膀胱炎を経験。メス犬は特に注意
  • 尿路結石の90%以上はストルバイトとシュウ酸カルシウム。治療法が異なる
  • 慢性腎臓病は症状が出た時点で進行していることが多い。定期検査が命綱
  • 予防の基本は「十分な水分摂取」「適切な食事」「排尿我慢をさせない」
  • 血尿、頻尿、排尿困難は緊急のサイン。すぐに動物病院へ

泌尿器病の多くは、日常のケアと早期発見で予防・管理が可能です。特に水分摂取は、膀胱炎・結石・腎臓病すべての予防に共通する最も重要な要素です。愛犬の飲水量や排尿の様子を日々観察し、少しでも異変を感じたら早めに獣医師に相談しましょう。

また、7歳以上のシニア犬では、年2〜3回の定期健康診断を習慣化することで、無症状の初期段階で腎臓病や膀胱腫瘍などを発見できる可能性が高まります。

🩺 獣医師からのメッセージ

「泌尿器病は『気づいたときには手遅れ』というケースが少なくありません。特に腎臓病は、症状が現れる頃にはすでに腎機能の75%以上が失われています。飼い主さんができる最大の予防は、毎日新鮮な水をたっぷり用意し、愛犬の排尿の様子をよく観察すること。そして定期的な健康診断です。早期発見できれば、多くの場合、愛犬の健康と寿命を守ることができます。」

— 獣医師 監修

参考文献・出典

  1. くるり動物病院「犬の膀胱炎|原因と症状、治療法を獣医師が解説」
  2. 林動物病院「犬の膀胱炎の原因や症状、治療法について獣医師が解説」
  3. おおたか動物病院「ストルバイト?シュウ酸カルシウム?犬と猫の尿路結石症」
  4. サニメド「犬の尿石症の症状は?主な原因や治療法・予防法を解説」
  5. おだわら動物病院「少々厄介な尿石症、シュウ酸カルシウム」
  6. メディカルペコ「犬の血尿は危険信号!考えられる原因と治療法を獣医師が解説」
  7. おしだ動物病院「犬の腎臓病を知っておこう 初期症状と治療法、早期発見のポイント」
  8. にゅうた動物病院「犬や猫の慢性腎臓病について|進行するまで症状がわかりづらい病気」
  9. PetVoice「犬の腎臓病(慢性腎不全):症状のサイン、ステージ分類と食事療法」
  10. アニコム損保「尿石症を防ぐフードや水分摂取や排泄環境の工夫など|犬・猫」
  11. GREEN DOG「愛犬が水を飲まない…水分不足を防ぐ工夫をご紹介」
  12. ワンペットホールディングス「犬の慢性腎不全のステージごとの症状や余命について解説」


免責事項:本記事は2026年1月時点の獣医学的情報に基づいています。製品の価格・仕様は変更される場合があります。愛犬の健康状態や治療に関する個別の相談は、必ず獣医師にご相談ください。本記事の内容は薬機法(医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)および景品表示法を遵守して作成されています。療法食やサプリメントの使用は、必ず獣医師の指導のもとで行ってください。

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