ペットショップや動物病院に行くと、さまざまな犬用サプリメントが並んでいます。「愛犬の健康のために何かできることはないか」と考える飼い主さんも多いでしょう。しかし、「本当にサプリメントは必要なのか?」「どれを選べばいいのか?」と悩んでいませんか?この記事では、獣医師の見解を基に、犬用サプリメントの必要性、種類と効果期待される成分、正しい選び方と安全な与え方について詳しく解説します。
❓ 犬にサプリメントは本当に必要?獣医師の見解
サプリメントとは何か
サプリメント(栄養補助食品)とは、日常の食事では不足しがちな栄養素を補うための食品です。医薬品ではないため、病気を治療する目的ではなく、健康の維持・サポートを目的としています。
犬用サプリメントには、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、脂肪酸、乳酸菌、グルコサミンなど、さまざまな成分が配合されており、形状も錠剤、粉末、おやつタイプ、液体など多岐にわたります。
総合栄養食を食べていればサプリは不要?
結論から言うと、「総合栄養食」を適量食べている健康な犬には、基本的にサプリメントは必要ありません。
総合栄養食とは、犬が必要とする栄養素を全て含んでいるドッグフードのことで、AAFCOやFEDIAFなどの基準に適合しています。これを適量与えていれば、栄養の過不足は起こりにくいとされています。
💡 獣医師の見解まとめ
- 健康な犬+総合栄養食: 基本的にサプリメント不要
- 特定の目的がある場合: サプリメントが役立つことがある
- 手作り食の場合: 栄養バランスを補うためにサプリメントが必要な場合も
- 病気や加齢の場合: 獣医師の指導のもと、治療の補助として使用されることがある
サプリメントが役立つケース
以下のような場合には、サプリメントが健康維持のサポートに役立つことがあります:
- 加齢による関節の衰え – 関節サポートサプリ
- 皮膚・被毛のトラブル – オメガ3脂肪酸、ビタミンなど
- 腸内環境の乱れ – プロバイオティクス(乳酸菌)
- 認知機能の低下 – DHA・EPAなど
- 免疫力のサポート – ビタミン・ミネラル複合体
- 手作り食による栄養の偏り – 総合ビタミン・ミネラル
- 特定疾患の補助療法 – 獣医師の指導による
⚠️ 重要: サプリメントはあくまで「補助」です。病気の治療や明らかな栄養不足の改善には、まず獣医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが最優先です。
📚 犬用サプリメントの主な種類と期待される効果
1. 関節サポートサプリメント
加齢や肥満、遺伝などにより関節に負担がかかると、軟骨がすり減り、痛みや動きにくさが生じます。関節サポートサプリメントは、関節の健康維持をサポートすることを目的としています。
🦴 代表的な成分
- グルコサミン: 軟骨の構成成分。軟骨の再生をサポートすると考えられている
- コンドロイチン: 軟骨の保水性や弾力を保ち、関節の動きを滑らかにサポート
- MSM(メチルスルフォニルメタン): 抗炎症作用が期待される
- 非変性II型コラーゲン(UC-II): 免疫系を介して関節をサポートする新しいアプローチ
推奨目安: グルコサミン 20~50mg/kg/日、コンドロイチン 15~30mg/kg/日
注意: 関節サプリメントの効果に関しては、研究結果が一定していない部分もあります。期待できる効果は個体差があり、即効性はないため、数週間~数ヶ月継続して様子を見る必要があります。
2. 皮膚・被毛サポートサプリメント
皮膚のかゆみ、乾燥、被毛のパサつきなどに悩む犬に対して、皮膚のバリア機能や被毛の健康維持をサポートします。
✨ 代表的な成分
- オメガ3脂肪酸(EPA・DHA): 魚油に豊富。抗炎症作用があり、皮膚のかゆみを和らげ、被毛の艶を保つことが期待される
- オメガ6脂肪酸: 皮膚のバリア機能を保つ。ただし過剰摂取は逆効果
- ビオチン: 皮膚や被毛の健康に関わるビタミンB群の一種
- 亜鉛: 皮膚の新陳代謝に必要なミネラル
ポイント: 皮膚トラブルの原因は、アレルギー、寄生虫、細菌感染など多岐にわたります。サプリメントを試す前に、まず獣医師に診断してもらうことをおすすめします。
3. 腸内環境サポートサプリメント(プロバイオティクス)
プロバイオティクスとは、腸内フローラのバランスを改善し、犬の健康に良い影響を与える生きた微生物(善玉菌)のことです。
🦠 代表的な成分
- 乳酸菌(ラクトバチルス属など): 腸内環境を整え、下痢や便秘の改善をサポート
- ビフィズス菌: 善玉菌の代表格。腸内環境の改善に貢献
- 酪酸菌: 腸内で酪酸を産生し、腸粘膜の健康をサポート
- プレバイオティクス(イヌリン、オリゴ糖など): 善玉菌のエサとなり、腸内環境を整える
プロバイオティクスは、下痢や軟便が続く犬、抗生物質治療後の犬、ストレスで胃腸が弱りやすい犬などに有用とされています。ただし、生きたまま腸に届く必要があるため、製品選びが重要です。
4. 脳・認知機能サポートサプリメント
高齢犬の認知機能低下(認知症)の予防や進行緩和を目的としたサプリメントです。
🧠 代表的な成分
- DHA(ドコサヘキサエン酸): 脳の構成成分。認知機能の維持に関わる
- 中鎖脂肪酸(MCTオイル): 脳のエネルギー源として期待される
- 抗酸化物質(ビタミンE、C、セレンなど): 脳の酸化ストレスを軽減
5. 総合ビタミン・ミネラルサプリメント
複数のビタミンやミネラルを含む「マルチビタミン」タイプのサプリメントです。手作り食を与えている場合や、特定の栄養素が不足しがちな犬に適しています。
ただし、総合栄養食を食べている犬に追加で与えると、特定の栄養素が過剰になるリスクがあるため注意が必要です。
✅ 失敗しない犬用サプリメントの選び方
選び方の8つのポイント
📋 サプリメント選びのチェックリスト
1️⃣ 与える目的を明確にする
「なんとなく健康に良さそう」ではなく、「関節をサポートしたい」「腸内環境を整えたい」など、具体的な目的を持って選びましょう。目的が不明確だと、効果を実感しにくく、継続もしづらくなります。
2️⃣ 含まれている成分と含有量を確認する
成分表示をよく読み、目的の成分が十分な量含まれているかを確認しましょう。例えば、関節サプリならグルコサミンが体重1kgあたり20mg以上含まれているかが目安です。
3️⃣ 形状・味を愛犬に合わせる
錠剤、粉末、おやつタイプ、液体など、愛犬が食べやすい形状を選びましょう。どんなに良い成分でも、食べてくれなければ意味がありません。
4️⃣ 安全性・品質管理を確認する
国内製造、GMP認証工場での製造、第三者機関による検査済みなど、品質管理がしっかりしている製品を選びましょう。
5️⃣ 不要な添加物が少ないものを選ぶ
人工着色料、香料、保存料などの添加物は、できるだけ少ない方が安心です。
6️⃣ 継続できる価格かどうか
サプリメントは数週間~数ヶ月継続して初めて実感できるものです。無理なく続けられる価格帯の製品を選びましょう。
7️⃣ 獣医師に相談する
愛犬に持病がある場合や、薬を服用中の場合は、必ず獣医師に相談してからサプリメントを与えましょう。成分によっては薬との相互作用がある場合があります。
8️⃣ 人間用のサプリメントは絶対にNG
人間用サプリメントには、犬にとって有害な成分(キシリトール、玉ねぎ成分など)が含まれている可能性があります。必ず犬用のものを選びましょう。
💊 犬用サプリメントの安全な与え方
基本的な与え方のルール
📝 与え方の基本
- 用量・用法を必ず守る: 製品に記載された目安量を守りましょう。多ければ良いというものではありません
- 食事と一緒に与える: 特に指定がない限り、食事に混ぜるか食後に与えると吸収が良いとされています
- 徐々に始める: 初めてのサプリメントは、少量から始めて徐々に推奨量まで増やしましょう
- 継続が大切: サプリメントは即効性がありません。最低でも2~4週間は継続して様子を見ましょう
- 水を十分に与える: サプリメントを与えた後は、水分摂取を促しましょう
いつから与え始めるべきか
サプリメントを与え始めるタイミングに決まりはありませんが、以下を参考にしてください:
- 関節サポート: 7歳頃から予防的に始める、または関節の動きが気になり始めたら
- 皮膚・被毛: トラブルが出始めたらすぐに。予防的に与えることも可能
- 腸内環境: 下痢や軟便が続く場合、抗生物質治療後など
- 認知機能: 10歳頃から予防的に開始するのが理想的
重要: サプリメントは薬ではないので、健康なうちから予防的に始めるのが基本です。ただし、子犬(1歳未満)には不要なケースが多いです。成長期は栄養バランスが特に重要なため、獣医師に相談してから与えましょう。
与える際の注意点
⚠️ これだけは守りたい注意点
- 複数のサプリメントを同時に与えない: 成分が重複し、過剰摂取になる可能性があります
- 薬との相互作用に注意: 投薬中の場合は必ず獣医師に確認を
- アレルギーに注意: 初めて与える際は、アレルギー反応(嘔吐、下痢、皮膚のかゆみなど)がないか観察しましょう
- 効果を過信しない: サプリメントは補助であり、治療ではありません
- 異常があればすぐ中止: 体調不良が見られたら、すぐに中止して獣医師に相談を
🛒 目的別おすすめ犬用サプリメント
海外で人気の高品質な犬用サプリメントをご紹介します。(価格は参考価格です)
| 順位 | 商品名・タイプ | 参考価格 | 評価 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| 🥇 | Zesty Paws Multivitamin (90粒) 総合ビタミン+関節+消化サポート |
約4,950円 | ★★★★★ 4.5 | グルコサミン、プロバイオティクス、オメガ3を配合したオールインワンタイプ。55,300件の高評価。子犬からシニア犬まで対応。チキン味またはピーナッツバター味。 |
| 🥈 | Dog Multivitamin with Glucosamine (240粒) 関節+免疫+消化サポート |
約2,880円 | ★★★★☆ 4.4 | 大容量240粒でコスパ良好。関節サポート成分、プロバイオティクス、皮膚・心臓・消化器の健康維持成分を配合。シニア犬・子犬対応。 |
| 🥉 | Multivitamin Dog Supplement (90粒) グルコサミン+プロバイオティクス+オメガ |
約4,950円 | ★★★★☆ 4.4 | 関節、消化器、皮膚・被毛のトラブルに対応。プロバイオティクス、オメガ3フィッシュオイル配合。ピーナッツバター味。30,300件の高評価。 |
| 4位 | 24-in-1 Dog Multivitamin (200粒) 24種類の成分配合 |
約2,100円 | ★★★★★ 5.0 | 24種類の健康維持成分を配合。グルコサミン、コンドロイチン、プロバイオティクス、オメガ3など。関節・皮膚被毛・心臓・肝臓・脳・目の健康サポート。チキン味。 |
| 5位 | Zesty Paws Multivitamin (Grain Free/90粒) グレインフリー処方 |
約4,950円 | ★★★★★ 4.5 | 穀物不使用のグレインフリー処方。関節サポート、消化酵素、プロバイオティクス配合。アレルギーが気になる犬にも。ピーナッツバター味。 |
💡 ヒント: これらは海外製品の参考例です。日本では動物病院専売のサプリメント(アンチノールなど)も高品質で信頼性が高いとされています。愛犬に最適なサプリメントは、獣医師に相談して選びましょう。
💬 よくある質問(FAQ)
Q1: サプリメントに即効性はありますか?
A: サプリメントは医薬品ではないため、即効性はありません。一般的に、関節サプリは4~8週間、腸内環境サプリは2~4週間程度継続して様子を見る必要があります。効果の実感には個体差があります。
Q2: サプリメントだけで病気は治りますか?
A: いいえ。サプリメントはあくまで補助であり、病気の治療には獣医師による適切な診断と治療が必要です。すでに病気が進行している場合は、まず動物病院を受診してください。
Q3: 複数のサプリメントを同時に与えても大丈夫ですか?
A: 基本的にはおすすめしません。成分が重複して過剰摂取になったり、相互作用を起こす可能性があります。どうしても複数与えたい場合は、獣医師に相談してください。
Q4: 子犬にサプリメントは必要ですか?
A: 総合栄養食(子犬用フード)を適量与えていれば、基本的に不要です。成長期は栄養バランスが特に重要なため、自己判断でサプリメントを与えるのは避け、獣医師に相談しましょう。
Q5: サプリメントの効果が感じられない場合はどうすればいいですか?
A: 最低でも1~2ヶ月は継続してみましょう。それでも変化が感じられない場合は、製品を変えるか、獣医師に相談してください。また、そもそもサプリメントが不要な健康状態だった可能性もあります。
🎯 まとめ:サプリメントは「必要な時に、正しく使う」
✨ サプリメント利用の心得
- 基本は総合栄養食で十分: 健康な犬が総合栄養食を食べていれば、サプリメントは基本的に不要
- 目的を持って選ぶ: 「なんとなく」ではなく、明確な目的(関節サポート、皮膚ケアなど)を持って選びましょう
- 成分と含有量を確認: 製品選びでは、目的の成分が適切な量含まれているかをチェック
- 獣医師に相談: 特に持病がある犬や投薬中の犬は、必ず獣医師に相談してから与えましょう
- 継続が大切: サプリメントは継続してこそ意味があります。無理なく続けられる製品を選びましょう
- 過信しない: サプリメントは万能ではありません。日々の適切な食事、運動、健康管理が最も重要です
サプリメントは、正しく使えば愛犬の健康維持をサポートする心強い味方です。しかし、あくまで「補助」であることを忘れず、バランスの取れた食事、適度な運動、定期的な健康診断という基本的なケアを大切にしましょう。愛犬に本当に必要なサプリメントは何か、迷ったら獣医師に相談することをおすすめします。
🐕 愛犬の健康で幸せな毎日を応援します! 🐕
📚 参考文献
- 【獣医師監修】犬にサプリメントは必要?不要?与える場合の注意点 – ベッツペッツ
- 【獣医師に聞く】犬用サプリメントの必要性。飲ませるのはいつから – ハピネスダイレクト
- 犬用サプリメント完全ガイド|目的別おすすめ&失敗しない選び方 – 楽天市場
- 【獣医師執筆】犬にサプリメントは必要?主な種類や与える際の注意点 – Petets
- 【獣医師監修】犬や猫にサプリメントは必要?知っておきたい基礎知識 – ペットファミリー少額短期保険
- 犬用サプリメントの選び方|目的別・成分別の基本ガイド – Nutreats
- 犬と猫の関節のサプリメントは効果がある?海外研究から獣医師が解説 – PETOKOTO
- 2025年版 犬のグルコサミンサプリはいつから与えるべき? – スケアクロウ
- 犬猫のプロバイオティクスについて~小さな菌がつくる大きな健康 – キンズウィズ動物病院
- 犬の健康をサポート!オメガ3サプリメントの働き – バーバック
- 獣医師おすすめの犬用サプリ10選!健康維持に必要な理由と選び方 – Cainz
- 【2025年版】犬用サプリは続けることが大事?獣医師が教える「継続の重要性」 – スケアクロウ
- 犬と猫への正しいサプリメント選びと使い方って? – ペットフーディスト
- 【2025年最新】獣医師監修犬用サプリメントおすすめ5選!選び方や与え方 – ひめ動物病院
- オメガ3と犬の毛艶 – 日本脂質栄養学会

