犬のてんかんの症状と対処法|日本で多い発作病への理解と管理

犬のケア

犬のてんかんの症状と対処法|日本で多い発作病への理解と管理

愛犬が突然けいれんを起こしたら、飼い主として何ができるのでしょうか?日本の犬の約1〜2%がてんかんを発症しており、トイプードル、チワワ、ダックスフンドといった人気犬種にも多く見られます。この記事では、てんかんの種類や症状、発作時の適切な対処法、そして日常生活での管理方法について、獣医師の知見に基づいて詳しく解説します。正しい知識と準備があれば、てんかんを持つ愛犬とも安心して暮らすことができます。

  1. 犬のてんかんとは?基礎知識
    1. 日本での発症率とリスク
      1. ⚠️ てんかんは命にかかわることも
  2. てんかんの種類と原因
    1. 1. 特発性てんかん(原因不明型)
      1. 🐕 特発性てんかんが多い犬種(日本での統計)
    2. 2. 構造的てんかん(症候性てんかん)
  3. 発作の症状|見逃せないサイン
    1. 全般発作(全身性の発作)
      1. 典型的な全般発作の症状
    2. 焦点性発作(部分発作)
      1. 焦点性発作で見られる行動
    3. ⚠️ 緊急対応が必要な発作
      1. すぐに動物病院へ連絡すべき状態
    4. 発作の前兆・予兆はある?
  4. 発作が起きたときの対処法
    1. ✅ 発作時にすべきこと
    2. ❌ 発作時に絶対してはいけないこと
    3. 発作後のケア
      1. 発作後に見られる症状
  5. 診断方法と検査
    1. 基本的な検査の流れ
  6. 治療法と薬物療法
    1. 治療開始の判断基準
      1. 治療開始の目安
    2. 主な抗てんかん薬
    3. 治療中の定期検査
  7. 日常生活での管理とサポート
    1. 環境づくりのポイント
      1. 🏠 安全な住環境の整備
    2. 生活リズムの管理
    3. 食事療法(ケトン食)
    4. 留守番はできる?
  8. おすすめのサポートグッズ
    1. 🏆 てんかん管理におすすめのグッズTOP5
      1. 1位:ペット見守りカメラ
      2. 2位:ペット用記録ノート
      3. 3位:クッション性の高いペットベッド
      4. 4位:DHC 犬用サプリ おだやか
      5. 5位:コーナークッション(安全対策)
  9. よくある質問(FAQ)
      1. Q1. てんかんは完治しますか?
      2. Q2. てんかんの犬の寿命はどのくらいですか?
      3. Q3. てんかんは遺伝しますか?繁殖は避けるべき?
      4. Q4. ストレスや食べ物で発作が誘発されますか?
      5. Q5. 薬を飲み忘れたらどうすればいいですか?
      6. Q6. ワクチン接種や手術は受けられますか?
      7. Q7. 飼い主として一番大切なことは何ですか?
  10. まとめ
    1. てんかんと向き合うための7つのポイント
  11. 参考文献

犬のてんかんとは?基礎知識

てんかんの医学的定義
てんかんとは、「脳の神経細胞が異常に興奮することで、てんかん発作を繰り返し引き起こす脳の病気」です。医学的には「24時間以上あけて2回以上の非誘発性てんかん発作を生じる病態」と定義されています。

犬の脳には、情報を伝える「興奮性の神経細胞」と、興奮を抑える「抑制性の神経細胞」の2種類が存在します。通常、これらの細胞は興奮と抑制のバランスを保ちながら働いています。しかし、何らかの原因でこのバランスが崩れ、興奮が過剰になったり抑制が効かなくなったりすると、脳の神経細胞が過度に放電し、てんかん発作が起こります。

日本での発症率とリスク

日本国内では、犬全体の約1〜2%がてんかんを発症すると報告されています。特定の犬種では発症率が8%を超えることもあり、遺伝的要因が関与していると考えられています。

⚠️ てんかんは命にかかわることも

神経細胞が休めない状態が続くと、エネルギー不足や酸素不足が起こり、脳にダメージが蓄積します。特に「重積発作」(5分以上続く発作)や「群発発作」(24時間以内に2回以上)は、脳に取り返しのつかない損傷を与え、最悪の場合、命を落とすこともあります。早期発見と適切な治療が非常に重要です。

てんかんの種類と原因

犬のてんかんは、原因によって大きく2つのタイプに分類されます。それぞれ原因と治療アプローチが異なるため、正確な診断が重要です。

1. 特発性てんかん(原因不明型)

MRI検査などを行っても脳に明らかな異常が見つからないてんかんです。遺伝的要因が関与していることが多く、日本で人気の小型犬種に多く見られます。通常、1〜5歳の間に初めて発作が現れることが多いです。

🐕 特発性てんかんが多い犬種(日本での統計)

  • トイプードル – 日本で最も人気の犬種。発症率が比較的高い
  • チワワ – 小型犬で神経質な性格と関連
  • ダックスフンド – 遺伝的にてんかんを起こしやすい
  • イタリアン・グレーハウンド – 特に発症リスクが高い犬種
  • ビーグル – 中型犬でもてんかんが多い
  • シェルティー(シェットランド・シープドッグ)
  • ボストン・テリア
  • シベリアン・ハスキー
  • ゴールデン・レトリバー、ラブラドール・レトリバー

2. 構造的てんかん(症候性てんかん)

脳に明らかな病変や異常があることで引き起こされるてんかんです。原因となる病気の治療が必要になります。

原因の種類 具体的な病気・状態
脳腫瘍 脳内に腫瘍ができることで神経を圧迫
脳炎 ウイルスや細菌による脳の炎症
脳梗塞・脳出血 血管障害による脳へのダメージ
水頭症 脳脊髄液が過剰に溜まる状態
外傷 交通事故や転倒による脳の損傷
その他 肝臓病、腎臓病、低血糖など全身疾患

発作の症状|見逃せないサイン

てんかん発作には様々なパターンがあります。全身がけいれんする典型的な発作から、一見すると発作だと気づきにくい軽微な症状まで、多様な現れ方をします。

全般発作(全身性の発作)

脳全体が異常に興奮し、一気に全身に症状が現れるタイプです。最も一般的で、飼い主が発作と認識しやすい症状です。

典型的な全般発作の症状

  • 突然倒れて意識を失う
  • 四肢をピーンと伸ばして硬直する(強直性発作)
  • 手足をガクガクと震わせる(間代性発作)
  • よだれを大量に垂らす、泡を吹く
  • 失禁してしまう(尿や便を漏らす)
  • 目の焦点が合わず、眼球が動く
  • 口をパクパクさせる動作

通常、発作は2〜3分程度で自然に治まります。発作後は疲れてぐったりしたり、ふらついたり、一時的に視力が低下することもあります。

焦点性発作(部分発作)

脳の一部だけが異常に興奮し、身体の特定の部位に症状が現れるタイプです。意識がある場合も多く、飼い主が「変な行動」として見過ごしてしまうこともあります。

焦点性発作で見られる行動

  • 顔の一部がピクピクする(まぶた、口元など)
  • 片方の足だけがけいれんする
  • 空中に向かって噛みつく動作を繰り返す(ハエ咬み行動)
  • 食べ物を噛むような動きを繰り返す
  • 急にソワソワして落ち着きがなくなる
  • 意識はあるのに体が動かせない
  • 特定の場所をぐるぐる回る

⚠️ 緊急対応が必要な発作

すぐに動物病院へ連絡すべき状態

🚨 重積発作(じゅうせきほっさ)

→ 1回の発作が5分以上続く

→ 発作が完全に治まらずに次の発作が始まる

🚨 群発発作(ぐんぱつほっさ)

24時間以内に2回以上の発作が起こる

これらの状態は脳に深刻なダメージを与えるリスクが非常に高く、命に関わります。発作が治まっても必ず獣医師に連絡し、指示を仰いでください。

発作の前兆・予兆はある?

てんかんには「前駆徴候」という発作の前兆が現れることがあります。多くの飼い主が以下のような変化に気づいています。

  • 普段よりも甘えん坊になる
  • 不安そうに飼い主のそばを離れない
  • 安全な場所(クレートやベッド)から出たがらない
  • ソワソワして落ち着きがない
  • 特定の場所をうろうろする

💡 気象病との関連
人間のてんかんは気象病の一つとされており、低気圧季節の変わり目に発作が起こりやすいことが報告されています。犬でも同様の傾向があると考えられており、天気が悪くなる前や暖かい季節に発作頻度が高まる可能性があります。

発作が起きたときの対処法

愛犬がてんかん発作を起こしたとき、飼い主として適切に対応することが重要です。正しい知識があれば、冷静に対処できます。

✅ 発作時にすべきこと

  1. まずは落ち着く
    焦っても発作は治まりません。深呼吸をして冷静になりましょう。
  2. 周囲の安全確保
    ぶつかると危険なもの(家具、階段、鋭利なもの)を素早く遠ざけます。動かせない場合は、犬との間にタオルやクッションを挟んで保護します。
  3. 時間を計る
    スマートフォンのタイマーを起動し、発作の持続時間を記録します。5分以上続く場合は重積発作の可能性があります。
  4. 動画を撮影する
    可能であれば、発作の様子を動画で記録します。獣医師への説明に非常に役立ちます。
  5. 静かに見守る
    大声を出したり、音楽をかけたりせず、静かな環境を保ちます。音刺激が発作を誘発・悪化させることがあります。
  6. 緊急用の薬を投与
    獣医師から処方されている緊急時用の薬(鼻腔噴霧剤など)がある場合は、指示通りに使用します。

❌ 発作時に絶対してはいけないこと

  • ❌ 体に触らない
    発作中は意識がないため、無意識に噛みつく危険があります。触れるのは発作が完全に治まってからです。
  • ❌ 抱きしめない、押さえつけない
    発作を止めることはできません。無理に抑えようとすると、犬も飼い主も怪我をする恐れがあります。
  • ❌ 口に物を入れない
    「舌を噛み切る」という心配は不要です。口に指や物を入れると噛まれる危険があります。
  • ❌ 大声で名前を呼ばない
    音刺激が発作を長引かせることがあります。
  • ❌ 水や薬を飲ませない
    意識がない状態で飲ませると、誤嚥(気管に入る)の危険があります。

発作後のケア

発作が治まった後も、愛犬には特別なケアが必要です。

発作後に見られる症状

  • ぐったりして疲れている
  • ふらつく、よろける
  • 一時的に視力が低下する(物にぶつかる)
  • 混乱して落ち着きがない
  • 異常な食欲喉の渇き
  • 歩き回る(徘徊行動)

これらの症状は通常、数分から数時間で回復します。静かで暗い場所で休ませ、無理に動かさないようにしましょう。水は自由に飲めるようにしておきます。

診断方法と検査

てんかんの診断は、複数の検査を組み合わせて行われます。

基本的な検査の流れ

検査項目 目的
問診(ヒアリング) 発作の様子、頻度、持続時間、前後の行動などを詳しく聞き取ります。動画があると非常に有用です。
身体検査 全身の健康状態、神経反射の確認
血液検査 肝臓・腎臓の機能、血糖値、電解質バランスの確認。脳以外の原因を除外します。
神経学的検査 反射、歩行、意識レベルなど神経系の異常をチェック
MRI検査(必要に応じて) 脳の構造的異常(腫瘍、炎症、水頭症など)の確認。全身麻酔が必要です。
脳波検査(稀) 脳の電気的活動を測定。日本では実施している施設が限られています。

💡 診断のポイント
てんかんは「除外診断」が基本です。脳以外の原因(低血糖、肝臓病、心臓病など)で発作が起こることもあるため、これらを一つずつ除外していきます。特発性てんかんの診断には、MRI検査で脳に異常がないことを確認することが理想的ですが、費用や麻酔のリスクを考慮して、臨床症状と他の検査結果から総合的に判断することもあります。

治療法と薬物療法

てんかんの治療の目標は、「発作を完全になくすこと」ではなく「発作の頻度と重症度を減らし、脳へのダメージを最小限にすること」です。現在、根治療法は確立されていませんが、適切な薬物療法により、多くの犬が普通の生活を送れます。

治療開始の判断基準

すべてのてんかん発作が治療対象になるわけではありません。一般的に、以下の場合に抗てんかん薬の投与を開始します。

治療開始の目安

  • 3ヶ月に1回以上の頻度で発作が起こる
  • 重積発作または群発発作が起こった
  • 発作の後、24時間以上回復に時間がかかる
  • 発作の重症度が増している

発作頻度が低い場合(3ヶ月に1回未満)、生涯にわたる投薬の方が体への負担が大きいと判断され、経過観察となることもあります。

主な抗てんかん薬

薬剤名 特徴 主な副作用
ゾニサミド
(エピレス®など)
日本で最も使用される第一選択薬。効果が高く、副作用が比較的少ない。 食欲不振、嘔吐、活動性低下、興奮(稀)
フェノバルビタール 古くから使用される薬。効果は高いが副作用に注意が必要。 多飲多尿、食欲増進、鎮静、肝機能障害(長期使用時)
臭化カリウム 他の薬と併用されることが多い。単独ではあまり使用されない。 消化器症状(嘔吐、下痢)、膵炎、運動失調
レベチラセタム
(コンセーブ®など)
比較的新しい薬。副作用が少なく、他の薬との併用に適している。 鎮静、活動性低下、食欲不振
ジアゼパム
(緊急時)
重積発作・群発発作時の緊急投与用。鼻腔噴霧剤や注射で使用。 鎮静、ふらつき、依存性(長期使用時)

⚠️ 重要な注意事項
抗てんかん薬は勝手に中止してはいけません。急に薬を止めると、「離脱発作」と呼ばれる重篤な発作が起こる危険があります。薬の量や種類を変更する場合は、必ず獣医師の指導のもとで徐々に調整します。また、定期的な血中濃度測定(血液検査)が必要で、薬が適切な量で効いているかを確認します。

治療中の定期検査

抗てんかん薬を服用している犬は、定期的な検査が必要です。

  • 治療開始後1〜2週間:副作用のチェック
  • 1〜3ヶ月ごと:血中濃度測定、肝機能・腎機能検査
  • 発作の記録:頻度、持続時間、発作のパターンを記録

治療費の目安は、1回あたりの通院で約7,000円〜10,000円、年間通院回数は4〜6回程度です。薬代は月に3,000円〜8,000円程度かかります(犬のサイズや薬の種類による)。

日常生活での管理とサポート

てんかんの犬と安心して暮らすためには、日常生活でのちょっとした工夫が大切です。

環境づくりのポイント

🏠 安全な住環境の整備

  • 段差を減らす:階段にゲートを設置、ベッドは低めのものを選ぶ
  • 角にクッション材:家具の角に保護材を貼る
  • 滑りにくい床:フローリングにはマットやカーペットを敷く
  • プールや水場に注意:発作で溺れる危険があるため、水辺には近づけない
  • 見守りカメラの設置:留守番時の発作を記録・確認できる

生活リズムの管理

  • 規則正しい投薬:毎日同じ時間に薬を飲ませる
  • ストレスを減らす:環境の変化を最小限にする
  • 適度な運動:過度な興奮は避けつつ、適度な散歩を続ける
  • 十分な睡眠:睡眠不足は発作を誘発する可能性がある
  • 発作記録をつける:日付、時刻、持続時間、前後の様子をノートやアプリで記録

食事療法(ケトン食)

最近の研究で、ケトン食(炭水化物を減らし、脂質の割合を高めた食事)がてんかん発作の頻度を減らす可能性が報告されています。ただし、すべての犬に効果があるわけではなく、獣医師の指導のもとで行う必要があります。

留守番はできる?

てんかんの犬でも、発作がコントロールできていれば留守番は可能です。ただし、以下の点に注意しましょう。

  • 見守りカメラを設置する(発作の有無を確認)
  • 安全な場所で過ごさせる(クレートやサークル)
  • 長時間の留守番は避ける(初めは短時間から)
  • 緊急連絡先を確保しておく
  • 薬の調整期間中はなるべく一緒にいる

おすすめのサポートグッズ

てんかんの犬との生活を支えるグッズを、Amazon日本で購入できる商品からご紹介します。

🏆 てんかん管理におすすめのグッズTOP5

1位:ペット見守りカメラ

商品名:防犯カメラ ペットカメラ 見守りカメラ 室内用
価格:約3,000円〜5,000円
おすすめポイント:留守番中の発作を記録・確認できます。双方向通話機能付きで、外出先から声をかけることも可能。動体検知機能でスマホに通知が届きます。
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2位:ペット用記録ノート

商品名:Pet Journal ペット記録ノート
価格:約1,200円〜1,500円
おすすめポイント:発作の日時、持続時間、前後の様子を記録できます。通院記録やワクチン接種の記録欄もあり、獣医師への情報共有に便利。B6サイズで持ち運びやすい。
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3位:クッション性の高いペットベッド

商品名:Wayocfei 犬ベッド ペットベッド ふかふかクッション
価格:約3,500円〜5,500円
おすすめポイント:発作時の衝撃を和らげるふかふかクッション。3way仕様で平らにもドーム型にもできます。洗濯可能で衛生的。滑り止め付きで安全。
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4位:DHC 犬用サプリ おだやか

商品名:DHC 犬用 サプリ おだやか 60粒
価格:約1,500円〜2,000円
おすすめポイント:テアニン、レシチン配合でリラックスをサポート。ストレスケアに。ただし、てんかん薬の代わりにはなりません。獣医師に相談の上で使用してください。
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5位:コーナークッション(安全対策)

商品名:コーナーガード クッション 赤ちゃん ペット用
価格:約800円〜1,500円
おすすめポイント:家具の角に貼って衝撃を和らげます。発作時にぶつかっても怪我を防げます。両面テープで簡単取付。
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⚠️ 重要な注意
サプリメントや健康食品は、抗てんかん薬の代わりにはなりません。必ず獣医師の指導のもとで、薬物療法と併用する形で使用してください。また、「てんかんが治る」といった効果効能を謳う商品には注意が必要です(薬機法違反の可能性があります)。

よくある質問(FAQ)

Q1. てんかんは完治しますか?

A. 現在のところ、てんかんを完全に治す方法は確立されていません。ただし、適切な薬物療法により、発作をコントロールして普通の生活を送ることは可能です。特発性てんかんの場合、生涯にわたる投薬が必要になることが多いですが、中には年齢とともに発作が減少するケースもあります。

Q2. てんかんの犬の寿命はどのくらいですか?

A. 適切に治療されているてんかんの犬の平均寿命は、発作重積がない場合で約11.3歳、発作重積を起こした場合で約8.3歳というデータがあります。薬でコントロールできている場合は、健康な犬と同等の寿命を全うすることも可能です。

Q3. てんかんは遺伝しますか?繁殖は避けるべき?

A. 特発性てんかんには遺伝的要因が関与していることが分かっています。てんかんを持つ犬の繁殖は推奨されません。責任あるブリーダーは、てんかんの家系を避けて繁殖計画を立てています。

Q4. ストレスや食べ物で発作が誘発されますか?

A. ストレス、睡眠不足、過度の興奮は発作の引き金になることがあります。特定の食べ物で発作が誘発されるという明確なエビデンスはありませんが、規則正しい食事と生活リズムが大切です。チョコレートやキシリトールなど、犬に有毒な食品は絶対に与えないでください。

Q5. 薬を飲み忘れたらどうすればいいですか?

A. 飲み忘れに気づいた時点で、すぐに1回分を与えてください。ただし、次の投薬時間が近い場合は、2回分を一度に与えず、次回から通常通りに戻します。飲み忘れが続くと発作のリスクが高まるため、スマホのアラームなどで管理することをおすすめします。

Q6. ワクチン接種や手術は受けられますか?

A. 基本的には問題ありません。ただし、麻酔を伴う処置の場合は、獣医師にてんかんであることと服用している薬を必ず伝えてください。抗てんかん薬の中には麻酔の効き方に影響するものもあるため、事前の情報共有が重要です。

Q7. 飼い主として一番大切なことは何ですか?

A. 規則正しい投薬を守ることと、発作の記録をつけることが最も重要です。そして、発作が起きても慌てず、冷静に対処すること。てんかんは長期的な管理が必要な病気ですが、適切なケアにより、愛犬との幸せな生活は十分に可能です。獣医師と二人三脚で、焦らず向き合っていきましょう。

まとめ

てんかんと向き合うための7つのポイント

  1. 知識を持つ:てんかんの種類、症状、対処法を理解する
  2. 冷静な対応:発作時は触らず、周囲の安全を確保する
  3. 記録をつける:発作の日時、持続時間、様子を記録する
  4. 規則正しい投薬:毎日同じ時間に薬を飲ませる
  5. 定期的な通院:血中濃度測定など、検査を怠らない
  6. 環境を整える:安全な住空間をつくる
  7. 獣医師との連携:不安なことはすぐに相談する

てんかんと診断されると、最初は不安でいっぱいになるかもしれません。しかし、正しい知識と適切な治療、そして飼い主の愛情があれば、てんかんを持つ犬も幸せな生活を送ることができます。

日本では、トイプードルやチワワといった人気犬種にてんかんが多く見られますが、早期発見と適切な管理により、発作をコントロールできるケースがほとんどです。愛犬の小さな変化に気づき、記録を残し、獣医師と協力しながら、一緒に歩んでいきましょう。

💚 あなたの愛犬が、てんかんと上手に付き合いながら、
健やかで幸せな毎日を過ごせますように 💚

💡 専門家への相談を
この記事は一般的な情報提供を目的としています。愛犬の症状や治療については、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。特に、発作が頻繁に起こる場合や、重積発作・群発発作が見られた場合は、すぐに動物病院へ連絡してください。


参考文献

  1. アニコム損保「犬のてんかんについて|原因や症状、治療方法を解説【獣医師監修】」
    犬のてんかんについて|原因や症状、治療方法を解説【獣医師監修】 - 犬との暮らし大百科
    犬のてんかんは、脳の異常な興奮が身体のけいれんや意識障害などの症状を引き起こしてしまう疾患です。特にイタリアン・グレーハウンドは注意が必要です。
  2. オリバ犬猫病院「犬のてんかん発作の症状と原因,治療について|獣医師が解説」
    犬のてんかん発作の症状と原因,治療について|獣医師が解説 | オリバ犬猫病院
    愛知県豊橋市のオリバ犬猫病院の院長辻元です。今回は、犬のてんかん発作の症状と原因、当院での治療について説明をさせていただきます。
  3. PS保険「犬のてんかんの症状と原因、治療法について」
    犬のてんかんの症状と原因、治療法について
    【PS保険】は業界最安クラスの保険料で、業界最高クラスの充実補償。愛犬/愛猫の通院・入院・手術費用を手厚くサポート。24時間365日無料で獣医師に相談できる安心のペット保険。
  4. 令和動物病院「犬のてんかんとは?原因や症状、治療法を紹介|獣医師が解説」
    記事一覧|上池台動物病院
    てんかんとは?/
  5. ユキ・チロロ動物病院「犬のてんかん・発作 | 症状と治療法、緊急時の対応まで獣医師が解説」
    犬のてんかん・発作 | 症状と治療法、緊急時の対応まで獣医師が解説 | 結城チロロ動物病院
  6. アニコム損保「どんな子が「てんかん」になりやすい?」(PDF)
    https://www.anicom-page.com/hakusho/column/pdf/130412.pdf
  7. CAMIC「MRI脳ドック検査」提供開始のお知らせ(統計データ)
    「MRI脳ドック検査」提供開始のお知らせ(2023年4月18日) | 動物検診センター キャミック
  8. 池田動物病院「うちの子に合う治療法を知りたい!犬のてんかんの薬と費用のこと」
    うちの子に合う治療法を知りたい!犬のてんかんの薬と費用のこと | 川崎市中原区武蔵小杉駅からすぐの池田動物病院
    犬のてんかん治療に使われる薬や費用、副作用について愛玩動物看護師が解説。鼻腔噴霧薬や漢方・鍼灸の補助療法も紹介します。
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