犬の脱走を防ぐ手作りゲートDIY|100均+ホームセンター材料
玄関のドアを開けた瞬間、愛犬が飛び出しそうになってヒヤッとした。そんな経験はありませんか。市販のペットゲートを買おうとしても、うちの間口には合わない、階段の途中には設置できない、賃貸だから壁に穴を開けられない。そんな壁にぶつかる方は少なくありません。この記事では、100均とホームセンターの材料でつくる、犬の脱走防止ゲートのDIY方法をまとめます。
結論
結論から言うと、犬用ゲートは「突っ張り棒2本でフレームを組み、ワイヤーネットを結束バンドで張る」という構造で、材料費1,000〜3,000円程度で手作りできます。壁に穴を開けないので、賃貸住宅でも試しやすい方法です。
高さの目安は、愛犬が立ち上がって前足を壁にかけたときの高さ+10cm以上。カタログの体高ではなく、実際に測った数値を基準にすると失敗しにくくなります。
ただし、手作りゲートには向かない場所と向かない犬があります。階段の最上部や、噛む力が強い犬、破壊癖のある犬には使わないでください。この記事では作り方だけでなく、その線引きも具体的に書いています。

この記事でわかること
- 犬の脱走が起きやすい場所と、そのタイミング
- 犬が越えられないゲートの高さの決め方(サイズ別の目安つき)
- 100均+ホームセンターで揃う材料リストと費用の目安
- 突っ張り棒+ワイヤーネットでつくる基本ゲートの手順
- 玄関・階段・キッチン・廊下、場所別のアレンジ方法
- 事故を防ぐための安全チェック7項目
- 手作りをやめて市販品を選ぶべきケース
犬用ゲートを手作りする前に|脱走が起きる場所と原因
ゲートを作る前に、まず「どこで、なぜ脱走が起きるのか」を整理します。ここを飛ばすと、せっかく作ったゲートが的外れな場所に立つことになります。
脱走が起きやすい4つの場所
飼い主さんが「ヒヤッとした」と口を揃えるのは、だいたい次の4か所です。
| 場所 | 起きやすいタイミング | DIYの狙いどころ |
|---|---|---|
| 玄関 | 来客・宅配・家族の帰宅時 | 廊下と玄関の境目に1枚(二重ドア化) |
| ベランダ・掃き出し窓 | 洗濯物の出し入れ、換気中 | 窓の内側に立てて出入りを制限 |
| 階段 | 飼い主が上下階を移動するとき | 階段の「下」側のみDIY。上側は市販品推奨 |
| キッチン | 調理中、ゴミ出し前 | 入口に1枚。誤飲対策も兼ねる |
脱走そのものは「犬が悪い」わけではありません。多くは、ドアが開いている数秒間と、犬の好奇心が重なっただけです。だからこそ、しつけだけに頼らず、物理的な仕切りを1枚挟む価値があります。
保護される犬の多くは「所有者不明」で見つかっている
環境省の統計資料「犬・猫の引取り及び負傷動物等の収容並びに処分の状況」によると、令和6年度に自治体が引き取った犬は17,399頭でした。このうち所有者不明として収容された犬は14,184頭にのぼり、飼い主のもとへ返還されたのは6,630頭とされています。
すべてが脱走によるものではありませんが、「見つかっても飼い主にたどりつけない犬」が一定数いることは事実です。ゲートは、この確率を下げるための最初の一手だと考えると納得しやすいと思います。
ポイント:屋外側の対策とセットで考えると効果が上がります。庭やベランダ側の脱走防止は犬に優しい庭・ベランダ作り|脱走防止フェンスと危険な植物の除去完全ガイドにまとめています。
犬が越えられない高さの目安|手作りゲートは「実測」で決める
手作りゲートで一番多い失敗が、高さ不足です。せっかく作ったのに、翌日にはひょいと越えられていた、という話はよく聞きます。

基準は「立ち上がったときの前足の位置」
犬種標準の体高は、あくまで四本足で立ったときの肩までの高さです。脱走を防ぐうえで見るべきなのは、そこではありません。壁やゲートに前足をかけて立ち上がったときに、前足がどこまで届くかです。
おやつを持って壁際に立たせ、前足が届く位置に印をつけてみてください。その高さに10cm以上を足した数字が、ゲートの最低ラインになります。前足が上端にかかると、犬はそこを支点によじ登ってしまうためです。
サイズ別・高さの目安表
実測が難しい場合の、ざっくりした出発点として使ってください。運動能力には大きな個体差があります。若く運動好きな犬ほど、目安より高めに設定するのが安心です。
| サイズ区分 | 代表的な犬種の例 | ゲート高さの目安 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 超小型犬 | チワワ、ポメラニアン、マルチーズ | 40〜60cm | 高さより「隙間」に注意 |
| 小型犬 | ミニチュアダックス、ヨークシャー・テリア | 60〜75cm | 胴長犬種は下を潜る動きにも注意 |
| 中型犬 | 柴犬、ビーグル、コーギー | 80〜100cm | よじ登り対策として横桟をつくらない |
| 大型犬 | ラブラドール・レトリーバー、ボーダー・コリー | 110cm以上 | DIYより固定式の市販ゲートや扉が安全 |
注意:「跳び越える」より「よじ登る」ほうが事故につながりやすいです。登っている途中で足が網目に挟まると、犬はパニックになります。ワイヤーネットを使う場合は、犬の足先が入りにくい細かめの網目を選んでください。
100均+ホームセンターで揃う材料リスト|費用は1,000〜3,000円
必要なものは、ほとんどが100円ショップで手に入ります。強度が必要な部分だけホームセンターで買い足す、というのがコストと安全性のバランスが取りやすい買い方です。
| 材料・道具 | 入手先 | 価格の目安 | 役割 |
|---|---|---|---|
| ワイヤーネット(数枚) | 100均 | 110円/枚 | 仕切りの「面」をつくる |
| ワイヤーネット用ジョイント | 100均 | 110円/袋 | ネット同士の連結・角度づけ |
| 突っ張り棒(強力タイプ・2本) | ホームセンター推奨 | 600〜1,800円/本 | 上下のフレーム(最重要パーツ) |
| 結束バンド(幅広・耐候性) | 100均/ホームセンター | 110〜500円 | ネットと突っ張り棒の固定 |
| 滑り止めシート・耐震ジェル | 100均 | 110円 | 突っ張り棒のズレ・落下防止 |
| クッションテープ・コーナーガード | 100均 | 110円 | 切り口・角の保護 |
| 木材(1×4材・SPF材の端材) | ホームセンター | 300〜800円 | 中型犬以上の補強フレーム |
| マスキングテープ+強力両面テープ | 100均/ホームセンター | 200〜500円 | 賃貸の壁を傷めない下地づくり |
| ニッパー・メジャー | 100均 | 110円ずつ | 結束バンドの処理・採寸 |
ここだけはケチらない、というパーツ
突っ張り棒だけは、100均のものではなく、ホームセンターの耐荷重表示があるタイプを選ぶことをおすすめします。ゲートの安全性は、ほぼこの1点で決まります。犬が体当たりしたときに棒が落ちれば、そのまま犬の上に倒れかねません。
選ぶ基準は、パッケージに書かれた耐荷重が10kg以上あること、そしてバネ式ではなくジャッキ式(回して固定するタイプ)であることです。バネ式は軽い物干し向けで、横からの力に弱い傾向があります。
【基本編】突っ張り棒+ワイヤーネットで作る玄関ゲートの作り方
ここからが本題です。廊下と玄関の境目に立てる、いちばんベーシックなゲートを作ります。作業時間は30分〜1時間ほどです。

手順1:設置場所を採寸する
壁から壁までの幅、床からの高さを測ります。廊下は場所によって幅が微妙に違うことがあるので、上・中・下の3か所で測っておくと確実です。突っ張り棒は、測った幅が調整範囲の真ん中あたりに来る長さを選びます。目いっぱい伸ばした状態は強度が落ちます。
手順2:突っ張り棒を上下2本、水平に設置する
1本目は決めた高さの上端に、2本目は床から10〜15cmの位置に設置します。この2本が、ゲートの上下フレームになります。設置前に、壁と接する面に滑り止めシートや耐震ジェルを貼っておくと、横ズレがかなり減ります。
水平が出ていないと、体重をかけたときに一気に外れます。スマートフォンの水平器アプリを使うだけでも精度は上がります。
手順3:ワイヤーネットを連結して1枚の面にする
床に置いた状態で、必要な枚数のワイヤーネットを並べ、ジョイントまたは結束バンドで連結します。連結部分は1辺につき3か所以上留めてください。2か所だと、押されたときに紙のように折れ曲がります。
手順4:ネットを突っ張り棒に固定する
連結したネットを立て、上下の突っ張り棒に結束バンドで留めます。留める間隔は15cmごとが目安です。上下だけでなく、左右の端も壁側に寄せて、隙間ができないように調整します。
手順5:人の出入り方法を決める
ここを設計しておかないと、数日で「面倒だから外したまま」になります。現実的な選択肢は3つです。
- またぐ式:高さ60cm前後なら、大人はまたげます。いちばん壊れにくい構造です。
- 片開き式:片側だけジョイントで蝶番のように留め、反対側をカラビナやマジックテープで固定します。
- スライド式:ネットを1枚だけ横にずらせるようにして、通るときだけ開けます。
おすすめは片開き式です。犬が押しても開かない向き(外開き)にしておくのがコツになります。
手順6:切り口と角を保護する
結束バンドの余りは、ニッパーで根元ぎりぎりまでカットします。それでも残る切り口は、上向きではなく壁側や下向きに向け、クッションテープで覆ってください。犬が顔をこすったときに切ってしまう事故を防ぐためです。
手順7:犬を近づける前に、人が押して確かめる
完成したら、必ず人の手で強めに押します。中型犬なら20〜30kgの力がかかることを想定してください。少しでもぐらつくなら、突っ張り棒を追加するか、木材で補強します。この工程を省かないでください。
【応用編】場所別のアレンジ|階段・キッチン・賃貸
基本構造は同じでも、設置場所によって気をつけるポイントが変わります。
階段:DIYしていいのは「下側」だけ
階段の最上部に突っ張り式のゲートを置くのは避けてください。犬が寄りかかった拍子に外れると、そのまま転落につながります。階段の上に設置する場合は、壁にネジで固定する市販のゲートを選んでください。
一方、階段の下側(1階の入口)であれば、手作りゲートでも比較的安全です。外れても、犬が落ちる方向がないためです。手すりがある場合は、手すりの支柱に結束バンドで固定すると強度が上がります。
キッチン:高さより「隙間ゼロ」を優先
キッチンは、脱走防止よりも誤飲・やけど防止が目的になります。玉ねぎやチョコレート、串などが床に落ちるリスクがある場所です。小型犬なら高さ60cmでも十分ですが、床と柵の間の隙間をゼロにすることのほうが重要になります。
冷蔵庫や食器棚の側面に突っ張ると、家具ごと動いてしまうことがあります。柱か壁に当てるのが基本です。誤飲が起きてしまったときの対応は犬の誤飲・誤食の緊急対処法|異物を飲み込んだ時に最初にすることにまとめています。
賃貸:壁に穴を開けない下地のつくり方
突っ張り棒は壁を傷めないと思われがちですが、長期間強く押し当てると、壁紙がへこんだり跡が残ったりします。次の順番で下地をつくると、原状回復しやすくなります。
- 壁にマスキングテープを幅広く貼る
- その上に厚紙かフェルトを両面テープで貼る
- さらにその上から突っ張り棒を当てる
力が分散するので、跡が付きにくくなります。ただし、退去時の判断は物件によって異なります。心配な場合は、事前に管理会社へ確認しておくと安心です。
廊下が広すぎる場合:木材フレームで補強する
幅が120cmを超えると、突っ張り棒だけでは中央がたわみます。この場合は、1×4材を縦に1本、床から天井まで突っ張って「柱」を追加してください。柱の上下にも耐震ジェルを噛ませると安定します。柱を1本足すだけで、体感の強度がかなり変わります。
手作りゲートの安全チェック7項目|事故を防ぐために
手作りゲートの一番のリスクは、脱走ではなく「ゲート自体でのけが」です。設置後、犬を近づける前に必ず確認してください。

| 確認項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 1. 隙間の幅 | 犬の頭が入らない幅か。中途半端な隙間は首や足が挟まる原因になります |
| 2. 結束バンドの切り口 | 根元でカットし、テープで覆っているか。上向きに残っていないか |
| 3. 転倒しないか | 人が体重をかけて押しても倒れないか。ぐらつきはゼロか |
| 4. よじ登れる足がかり | 横方向の桟や棚板が「階段」になっていないか |
| 5. 素材の安全性 | 塗装が剥がれる木材、噛みちぎれる樹脂を使っていないか |
| 6. 倒れたときの向き | 万一倒れても、犬が下敷きになる構造になっていないか |
| 7. 定期点検 | 週に1回、突っ張り棒の緩みと結束バンドの劣化を確認しているか |
初めて使う日は、必ずそばで見守ってください。
犬がゲートにどう反応するかは、実際に置いてみるまでわかりません。前足をかける、噛む、隙間に鼻を突っ込む。どの行動が出るかを観察してから、留守番時に使うかどうかを判断します。いきなり留守番で使うのは避けてください。
結束バンドは紫外線や乾燥で少しずつ劣化します。半年に一度は交換する前提で考えておくと安心です。
手作りが向かないケース|市販ゲートを選んだほうがいい場面
DIYを勧める記事ですが、正直に書きます。次のようなケースでは、手作りゲートは向きません。無理をせず市販品を選んでください。
- 階段の最上部に設置したい:転落リスクがあるため、壁固定式の市販ゲート一択です。
- 大型犬・力の強い犬:ワイヤーネットは体当たりで変形します。金属フレームの製品を選んでください。
- 噛み癖・破壊癖がある:結束バンドやプラスチックを噛みちぎると、誤飲につながります。
- 分離不安の傾向がある:仕切られること自体がストレスになる場合があります。まず行動面のケアが先です。
- 歯の生え変わり時期の子犬:とにかく何でも噛む時期です。噛めない素材のものを使ってください。
とくに分離不安が疑われる場合は、物理的な対策だけでは解決しにくいと言われています。犬の留守番トレーニング|分離不安を減らす方法もあわせて読んでみてください。症状が強いときは、かかりつけの獣医師や専門のトレーナーに相談することをおすすめします。
ゲートだけに頼らない|脱走対策は「二重ロック」で考える
ゲートは万能ではありません。開け忘れる日もありますし、来客が勝手に開けてしまうこともあります。だからこそ、対策は重ねておくと安心です。
1つ目:物理的な仕切り(今回のゲート)
玄関の内側にゲートを立てて「二重ドア」の状態をつくります。これが一次防御です。宅配の受け取りは、ゲートを閉めてからドアを開ける、という順番を家族全員でルール化しておくと機能します。
2つ目:呼び戻し(リコール)の練習
万が一飛び出したとき、名前を呼んで戻ってくるかどうかが分かれ目になります。リコールは家の中の短い距離から練習できます。詳しい手順は犬のリコール(呼び戻し)トレーニング|脱走・事故から命を守る最重要スキルにまとめました。
3つ目:身元がわかる状態にしておく
首輪の迷子札、狂犬病予防注射済票と鑑札、そしてマイクロチップ。環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」制度では、販売される犬猫へのマイクロチップの装着・登録が義務付けられています。すでに飼っている犬については努力義務とされていますが、首輪と違って外れないという利点があります。
ポイント:マイクロチップを装着済みでも、引っ越しや飼い主変更のあとに登録情報を更新していないケースがあります。今の連絡先で登録されているか、一度確認しておくと安心です。
DIYに使いやすい材料・道具
実際に揃えるとき、どれを選べばいいか迷いやすいものをまとめました。サイズや耐荷重は商品ページで確認してから選んでください。
ワイヤーネット(ジョイント付きセット)
ゲートの「面」をつくる基本パーツです。100均でも揃いますが、複数枚をまとめ買いするならネット通販のセット品のほうが、サイズと網目を揃えやすくなります。犬の足先が入りにくい細かめの網目を選ぶのがポイントです。
どんな人向け:まずは低コストで試したい方、小型犬・中型犬と暮らしている方
参考価格:1,000円〜2,500円程度(枚数によります)
強力タイプの突っ張り棒(ジャッキ式・耐荷重表示あり)
ゲートの安全性を左右する最重要パーツです。バネ式ではなく、回して固定するジャッキ式を選んでください。耐荷重10kg以上を目安に、設置したい幅が調整範囲の中央に来る長さを選ぶと安定します。
どんな人向け:賃貸で壁に穴を開けられない方、廊下や間口が広い方
参考価格:800円〜2,500円程度
幅広・耐候性の結束バンド(インシュロック)
100均の細いものより、幅4mm以上の耐候タイプのほうが安心です。屋外用として売られている黒色のものは紫外線に強く、劣化しにくいとされています。カットした切り口は必ずテープで覆ってください。
どんな人向け:しっかり固定したい方、ベランダ側にも設置する方
参考価格:500円〜1,200円程度
突っ張り式のペットゲート(市販品)
大型犬、噛み癖のある犬、階段の最上部など、手作りが向かない場所向けの選択肢です。扉付きで、片手で開閉できるタイプが使いやすいと言われています。設置場所の幅を測ってから、対応幅を確認して選んでください。
どんな人向け:DIYが不安な方、階段上や大型犬の家庭
参考価格:4,000円〜12,000円程度
同じ材料をベースにしたDIYとしては、犬用ベッドの作り方|簡単DIYで手作りベッド【材料費3000円】もあります。工具を買い揃えたなら、あわせて作ってみるのも楽しいと思います。
よくある質問(FAQ)
Q. 100均の突っ張り棒だけで作っても大丈夫ですか。
A. 超小型犬で、かつ体当たりしない性格の子であれば使えることもあります。ただし、100均の突っ張り棒はバネ式が多く、横からの力に弱い傾向があります。犬が押す前提の場所では、ホームセンターのジャッキ式をおすすめします。落下したときのけがのほうが心配だからです。
Q. 愛犬がゲートを噛んでしまいます。どうすればいいですか。
A. まずは使用を中止してください。プラスチック片や結束バンドの破片を飲み込むと、誤飲事故につながります。噛む行動の背景には、退屈・不安・要求などいくつかの理由があると言われています。噛めない素材の市販ゲートに替えるか、行動面について獣医師やトレーナーに相談してみてください。
Q. 子犬のうちから使っても平気でしょうか。
A. 使えますが、子犬は隙間に頭を入れたがることがあります。網目が細かいものを選び、床との隙間をゼロにしてください。また、歯の生え変わり時期は何でも噛みます。この時期は手作りより市販品のほうが安心です。成長で体格が変わるため、月に一度は高さが足りているか見直してください。
Q. ゲートを置くと吠えるようになりました。
A. 急に視界と行動範囲が制限されたことへの反応かもしれません。いきなり長時間使うのではなく、数分だけ仕切って、静かにしていたら褒める。これを短時間から繰り返すと受け入れやすくなると言われています。効果には個体差があるので、愛犬の様子を見ながら進めてください。
Q. 賃貸の壁に跡が残らないか心配です。
A. マスキングテープ、厚紙やフェルト、その上に突っ張り棒という順で下地をつくると、力が分散して跡が付きにくくなります。ただし、長期間の設置では完全に防げるとは限りません。退去時の扱いは物件ごとに違うため、事前に管理会社へ確認しておくと安心です。
Q. 作ったゲートを犬が乗り越えました。どこを直すべきですか。
A. まず高さを見直してください。前足が上端にかかるなら、そこを支点によじ登れてしまいます。10〜20cm高くするか、上端に内側へ折り返す「返し」をつくると越えにくくなります。あわせて、足がかりになる横方向の桟がないかも確認してみてください。
まとめ|1,000円台から始められる脱走対策
犬の脱走防止ゲートは、突っ張り棒とワイヤーネットがあれば、その日のうちに作れます。市販品が合わない間口や、賃貸で壁を傷つけたくない場合には、とくに現実的な選択肢です。
大事なのは、次の3点です。高さは体高ではなく「立ち上がったときの前足の位置+10cm」で決めること。突っ張り棒だけはケチらず耐荷重表示のあるものを選ぶこと。そして、階段の上や噛み癖のある犬には使わないこと。
ゲートは、飼い主が一瞬気を抜いた数秒を埋めてくれる保険のような存在です。呼び戻しの練習や身元表示とあわせて、いくつか重ねておくと安心につながります。まずは玄関の1枚から、試してみてください。
参考文献
免責事項
本記事は、犬と暮らす家庭でのDIYによる脱走防止策について、一般的な情報を整理したものです。紹介している手順や寸法はあくまで目安であり、住宅の構造・壁材・設置場所の状況によって適否は変わります。作業や設置はご自身の判断と責任のもとで行ってください。
手作りのゲートは市販の製品と異なり、強度試験や安全基準の検証を経ていません。設置後に犬がけがをする、ゲートが転倒する、住宅を傷つけるなどの可能性は完全には避けられません。とくに階段の最上部への突っ張り式ゲートの設置は転落リスクがあるため、本記事では推奨していません。
また、犬の行動(噛む、飛び越える、吠える、分離不安など)には個体差があります。行動面の悩みや、けが・誤飲が疑われる場合は、自己判断で対処せず、かかりつけの獣医師や専門のドッグトレーナーへご相談ください。本記事の内容によって生じたいかなる損害についても、当サイトは責任を負いかねます。
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