犬のヒート(生理)完全ガイド|周期・期間・出血量とパンツ選び
愛犬の陰部が腫れて血がついていると、「これはケガ?病気?」と驚きますよね。多くの場合、メス犬に定期的にくる「ヒート(発情)」のサインです。
この記事は一般的な情報をまとめたもので、獣医師の診断に代わるものではありません。愛犬の様子が気になるときは、かかりつけの獣医師に相談しましょう。
結論
犬のヒートは、多くは生後6〜18か月ごろに始まり、約6か月ごと(5〜12か月程度の幅)にくると言われています。出血はおおよそ1〜3週間続きますが、日数も量も個体差が大きいです。
出血が止まっても、すぐに安心はできません。発情期が続いていたり、その後の数週間から2か月ほどで子宮の病気が出やすい時期に入ったりします。
ヒート中は、他の犬との接触を避けた短めの散歩と、サニタリーパンツでの汚れ対策が基本です。出血が1か月を超える、ぐったりしているなどの場合は、早めに動物病院へ相談してください。
この記事でわかること
- 犬のヒートと人の生理の違い
- 初回の時期と、周期・期間(何日続くか)の目安
- 4段階の変化と、出血量・体のサイン
- ヒート中の散歩・お出かけの考え方
- サニタリーパンツの選び方と採寸のコツ
- 偽妊娠・子宮蓄膿症など注意したい兆候と、受診の3段階の目安
- 避妊手術の時期についての考え方

- 犬のヒート(生理)とは?人の生理との違い
- 犬の生理はいつから?初回時期と周期の目安
- 犬のヒートは何日続く?4段階の変化と日数の目安
- 犬のヒートの出血量と、体・行動のサイン
- ヒート中の散歩・お出かけはどうする?場面別の目安
- 自宅での過ごし方と、多頭飼いのときの注意
- サニタリーパンツ(マナーパンツ)の選び方
- ヒートのあとに起こる偽妊娠とは
- ヒートのあとに気をつけたい病気:子宮蓄膿症ほか
- 動物病院に行く目安:緊急・早め・相談の3段階
- 避妊手術とヒートの関係:メリットとデメリット
- もしもに備えて:ペット保険との付き合い方
- よくある質問(FAQ)
- サニタリーパンツを探すときのチェックリスト
- まとめ:ヒートは「知っておく」ことが最大の備え
- 免責事項
- 広告掲載について
- 参考文献
犬のヒート(生理)とは?人の生理との違い
犬のヒートは「発情」のことです。メス犬が妊娠できる状態に向けて、体が準備をする期間を指します。
飼い主さんの間では「生理」と呼ばれることも多いです。ただ、仕組みは人とかなり違うと言われています。
獣医師監修のGREEN DOG & CATによると、人の生理は排卵後の出血です。犬は排卵の前に出血が起こるため、仕組みが異なります。
生理痛はある?
動物病院のOCEAN’S PET CARE CENTERでは、犬に人のような生理痛はないと説明されています。
ただし、食欲が落ちる、眠っている時間が増えるなど、いつもと違う様子が出ることはあります。体調の変化には個体差があるので、愛犬の様子をよく見てあげてください。
出血がないヒートもある
ヒートは、必ずしも目立つ出血を伴うとは限りません。出血が少ない子や、自分でなめとってしまう子もいます。
「気づかないうちに終わっていた」ということもあるようです。陰部の腫れや、なめる回数の増加なども、サインのひとつです。
犬の生理はいつから?初回時期と周期の目安
初回ヒートは生後6〜18か月ごろが多い
初回のヒートは、多くは生後6〜18か月ごろとされています。米国のコーネル大学獣医学部の解説では、6〜24か月の幅で示されています。
小型犬は早め、大型犬は遅めの傾向があります。国内の獣医師監修記事(みんなのブリーダー)では、小型犬は5〜13か月、大型犬は10〜16か月が目安として紹介されています。
犬種や個体によっては、2歳近くになってから初回が来ることもあるようです。あくまで目安なので、「まだ来ない」と焦りすぎなくても大丈夫です。
ポイント: 2歳近くになっても初回が来ない場合は、一度かかりつけの獣医師に相談してみましょう。
周期は約6か月ごと。ただし個体差が大きい
2回目以降は、約6か月ごと(5〜12か月程度の幅)に来る子が多いと言われています。1年に2回ほどのペースです。
GREEN DOG & CATでは、小型犬は5〜7か月、大型犬は8〜12か月ほどの間隔が目安として紹介されています。コーネル大学の解説では、バセンジーやチベタン・マスティフなどは年1回程度とされています。
季節による影響は少ないとされているため、「春と秋」のように決まっているわけではありません。
高齢になっても終わらない
人のような閉経はないと説明されています。高齢になっても、ヒートの間隔が開いたり出血量が減ったりしながら続くようです。
年齢を重ねた子では、ヒート後の体調変化に、より注意が必要です。詳しくは後半の受診の目安を参考にしてください。

犬のヒートは何日続く?4段階の変化と日数の目安
犬の発情周期は、大きく4つの段階に分けて説明されます。出典によって日数が少しずつ異なるため、ここでは幅を持たせて整理しました。
| 段階 | 日数の目安(個体差あり) | 主な様子 |
|---|---|---|
| 発情前期 | 7〜10日前後 | 陰部が腫れ、出血が始まる。オスを引き寄せるが、受け入れない |
| 発情期 | 5〜14日前後 | 出血が薄くなることが多い。妊娠が可能な時期 |
| 発情休止期 | 約2か月 | ホルモンの影響が続く。偽妊娠や子宮の病気に注意 |
| 無発情期 | 数か月 | 体が休む期間。次のヒートまで |
日数は、コーネル大学獣医学部、VIN Veterinary Partner、国内の獣医師監修サイトの値を突き合わせた目安です。同じ犬でも、回ごとに変わることがあります。
出血はおおよそ1〜3週間
出血が見られる期間は、おおよそ1〜3週間とされています。動物病院の解説では、8〜21日ほどと紹介されています。
発情前期の後半から発情期の前半にかけて出血が続き、その後に少なくなっていく子が多いようです。
ポイント: 出血が止まっても、発情期がまだ続いている場合があります。「血が止まった=ヒート終了」と決めつけないでください。
終わったあとの2か月が大切
VIN Veterinary Partnerによると、発情休止期は妊娠の有無にかかわらず約2か月続きます。妊娠していない場合の発情休止期は、偽妊娠とも呼ばれます。
古谷動物病院の解説では、子宮蓄膿症は発情後の数週間から2か月ほどの間に起こりやすいと言われています。ヒートが終わっても、しばらくは愛犬の様子を見守りましょう。
犬のヒートの出血量と、体・行動のサイン
出血量は個体差が大きい
出血量について、「これくらいなら正常」と言える定量的な目安は、今回確認した資料には見当たりませんでした。
量は個体差が大きいと言われています。少量で気づきにくい子もいれば、床に点々と落ちる子もいます。
前回のヒートと比べて明らかに量が違う、においが強い、色が濃く膿のようだなど、いつもと違うと感じたときは、獣医師に相談してください。
出血と血尿を見分けにくいとき
ヒート中の出血と、血尿は見分けにくいことがあります。ヒートが終わったあとも血尿や頻尿が続く場合は、膀胱炎などの可能性があると言われています。
見分け方や緊急度の考え方は、犬の血便・血尿を見たらどうする?緊急度の判断基準と対処法も参考にしてください。
ヒート中によく見られる変化
- 陰部が腫れる、頻繁になめる
- 出血や、おしっこの回数・マーキングが増える
- 食欲が落ちる、眠っている時間が増える
- いつもより甘えん坊になる、または落ち着きがなくなる
こうした変化は個体差があります。何が「その子の普通」なのかを知っておくために、次のヒートから記録をつけておくのがおすすめです。
ヒートの記録をつけよう
動物病院の資料でも、ヒートの日付を記録しておくことが勧められています。次のような内容をスマホのメモに残しておくと便利です。
- 出血が始まった日と、止まった日
- 出血の量・色の様子(写真も便利です)
- 食欲・元気・行動の変化
受診のときに見せると、獣医師も状況をつかみやすくなります。
ヒート中の散歩・お出かけはどうする?場面別の目安
ヒート中の散歩は、まったくやめる必要はないとされています。ただし、他の犬との接触を避ける工夫が必要です。
| 場面 | 目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 散歩 | 短めに、接触を避けて | 人の少ない時間帯やコースを選び、リードは短く持つ |
| ドッグラン | 控える | 他の犬と接触しやすい。施設の規約も事前に確認を |
| ドッグカフェ | 控える | 利用可否は施設ごとに異なるため、利用前に確認を |
| トリミングサロン | 控える、または事前相談 | 対応するサロンもあるが、体への負担があるため事前連絡を |
出血が止まってからも、しばらく気をつける
みんなのブリーダーでは、出血が止まってから約1か月あけると安全とされています。出血が止まっても発情期が続くことがあるためです。
散歩中にオス犬が寄ってきたら、無理に遊ばせず、そっと距離を取りましょう。予定外の妊娠を防ぐためにも、リードは離さないでください。
ドッグランや施設は利用前に確認を
ドッグランやカフェの規約は、施設ごとに異なります。「ヒート中は利用不可」と明記されているところもあれば、パンツの着用を条件にしているところもあるようです。
迷ったときは、事前に施設へ問い合わせると安心です。ドッグランを探す場合は、全国ドッグランおすすめスポット10選もヒートが終わったあとの参考にしてみてください。

自宅での過ごし方と、多頭飼いのときの注意
家の中をきれいに保つ工夫
家の中では、床や寝具の汚れ対策が気になります。おむつやサニタリーパンツを使うと、汚れの広がりをおさえやすくなります。
陰部を清潔に保つことも大切です。動物病院の解説では、陰部の清潔を目的にしたシャンプーは有効とされています。ただし、サロンでのシャンプーは控えるよう案内されています。
パンツやおむつを長く着けたままにすると、かぶれが出ることがあります。こまめに交換して、皮膚の状態を見てあげてください。
オス犬と暮らしているとき
同じ家にオス犬がいる場合は、部屋を分けるなどして隔離することが勧められています。ヒート中のメス犬にオス犬が落ち着かなくなることがあるためです。
パンツをつけていても、接触を完全に防げるとは限りません。過信せず、ゲートやケージで物理的に分けておくと安心です。
ポイント: 犬にとってヒート中は、ふだんと気持ちが違う時期です。無理にしつけを進めようとせず、いつもより静かに過ごせる環境を整えてあげましょう。
オス犬とメス犬の違いについて知りたい方は、オス犬とメス犬の違い完全比較も読んでみてください。
サニタリーパンツ(マナーパンツ)の選び方
ヒート中の汚れ対策として、サニタリーパンツ(マナーパンツ)を使う飼い主さんは多いです。ここでは、選ぶときのポイントを整理します。
3つのタイプがある
ペトコトの解説では、大きく3つのタイプに分けられています。
- おむつの上に重ねるカバータイプ
- おむつなしで使えるパンツタイプ
- 洋服のように着せる洋服型タイプ
出血量が少ない子や、おうちの中だけで使いたい場合は、パンツタイプでも足りることがあります。量や使う場面に合わせて選びましょう。
サイズが最も大切。採寸のしかた
パンツ選びで最も大切なのは、サイズだと言われています。マイベストの解説では、次の手順で採寸します。
- 愛犬を水平に立たせる
- 胴回り(前足の付け根の最も太い部分)を測る
- 腰回りと、背丈(首の付け根からしっぽの付け根)を測る
メーカーによっても基準が異なります。ユニ・チャームの犬用吸収ウェアでは、胴回りと体重を基準にサイズを選ぶ案内があります。商品ごとのサイズ表を確認しましょう。
おむつやパッドを併用する場合は、1サイズ上を選ぶと収まりやすいとされています。
素材・しっぽ穴・蒸れ対策
- 素材: コットンは通気性がよいとされています。夏場は内側がメッシュのタイプも選択肢です
- しっぽ穴: 合っていないと、うんちで汚れやすくなります
- 留め具: 面ファスナーなど、着脱しやすいものが使いやすいです
- 洗い替え: 汚れたらすぐ交換できるよう、複数あると安心です
着用期間と、上手に慣らすコツ
ペトコトでは、出血から終了後約1週間まで着用する目安が紹介されています。ただし、長時間の着用は蒸れや皮膚トラブルの原因になるため、こまめに外して休ませましょう。ケージの中では外すのが基本です。
初めて着ける子は、驚いて嫌がることもあります。ヒートが来る前から、短い時間で慣らしておくと、いざというときに困りません。おやつで楽しい印象をつけるのもいい方法です。
パンツは周囲への目印にはなりますが、接触を防ぎきれるものではありません。過信は禁物です。おむつの選び方は犬用おむつの選び方と正しい使い方|老犬・術後・発情期別ガイドで詳しく解説しています。

ヒートのあとに起こる偽妊娠とは
妊娠していなくても、妊娠したような様子を見せることがあります。これを偽妊娠(想像妊娠)と呼びます。
動物病院の解説では、ヒート終了後の1〜2か月ごろに現れることがあるとされています。
よく見られる様子
- 乳腺が張る、乳汁が出る
- 食欲が落ちる
- 巣づくりのような行動をする
- ぬいぐるみを大切に抱える
- 神経質になる、攻撃的になる
通常は2〜3週間で落ち着くと言われています
多くは2〜3週間ほどで自然に落ち着くと説明されています。ただし、一度経験すると、ヒートのたびに繰り返す傾向があるようです。
乳腺を気にしてなめ続けると、乳腺炎につながることがあります。乳汁が多い、熱を持っている、痛がる、攻撃性が強いといった場合は、早めに動物病院へ相談してください。
乳腺のしこりが気になるときは、犬の乳腺腫瘍の症状と手術|良性と悪性の見分け方も参考になります。自己判断せず、獣医師の診察を受けましょう。
ヒートのあとに気をつけたい病気:子宮蓄膿症ほか
子宮蓄膿症
子宮蓄膿症は、子宮の中に膿がたまる病気です。未避妊の犬で起こりやすく、ヒートのあとの数週間から2か月ほどの間に見られることが多いと言われています。
初期の症状として、次のようなものが挙げられています。
- 食欲の低下、元気がない
- 嘔吐、発熱
- 水をたくさん飲み、おしっこの量が増える
- 陰部から膿のような分泌物が出る
古谷動物病院の解説では、子宮の出口が閉じている「閉鎖性」は分泌物が出ないため、気づきにくいとされています。お腹が膨らんでくることもあり、急に悪化する恐れがあると説明されています。
注意: 「なんとなく元気がない」だけでも、ヒートの後であれば注意が必要です。迷ったら早めに動物病院へ連絡しましょう。
詳しい症状や緊急性は、犬の子宮蓄膿症の症状と緊急性|避妊手術の重要性にまとめています。
膣炎・膀胱炎
みんなのブリーダーでは、ヒートが終わっても分泌物が続く場合は膣炎、血尿や頻尿が続く場合は膀胱炎の可能性があると紹介されています。
どちらも自己判断は難しいため、様子が続くときは受診をおすすめします。
動物病院に行く目安:緊急・早め・相談の3段階
「病院に行くべきか、様子を見てよいか」で迷う場面は多いですよね。緊急度を3段階に分けて整理しました。判断に迷うときは、かかりつけの獣医師に電話で相談してみてください。
緊急:当日中に受診(夜間救急も検討)
- ヒート終了後の数週間から2か月ほどの間に、ぐったりしている、食欲が全くない、嘔吐を繰り返す、熱がある
- 水をたくさん飲みおしっこが増えたうえで、お腹が張っている、膿のような分泌物や陰部からの悪臭がある
- 分泌物がなくても、「なんとなく元気がない」状態が続く
早めに受診:数日以内
- 出血が1か月を超えて続いている
- ヒート終了後も、血尿や頻尿、分泌物が続く
- 乳腺が強く腫れて、熱を持っている、痛がる、しこりがある
- 偽妊娠で乳汁が多い、攻撃性が強い、乳腺が痛そう
- 予定の周期を過ぎてもヒートが来ない、または間隔が極端に不規則
- 生後2年近くになっても初回のヒートが来ない
相談:かかりつけの獣医師に
- 避妊手術の時期(体格・犬種・持病によって判断が変わります)
- 発情を止めるホルモン剤について(後述)
- ヒートの記録を持って、定期健診で気になる点を相談したい
避妊手術とヒートの関係:メリットとデメリット
ヒートの管理や病気の予防を考えて、避妊手術を検討する飼い主さんも多いです。ここでは、考え方を整理します。
避妊で期待されること
VIN Veterinary Partnerによると、初回のヒートの前に避妊手術をすると、乳腺腫瘍が減ると説明されています。乳腺腫瘍の発生リスクが大きく下がるとされています。
また、子宮蓄膿症は避妊手術で基本的に予防できると、複数の動物病院が解説しています。ヒートに伴う出血の管理や、予定外の妊娠の心配がなくなる点も利点です。
気をつけたいこと
一方で、早い時期の手術には注意点もあります。イリノイ大学獣医学部の解説では、早期手術は回復が早い一方、一部の犬種で関節疾患や一部のがん、肥満のリスクが増える可能性が指摘されています。
VIN Veterinary Partnerでも、早期の避妊と他の腫瘍の増加を示す研究がありますが、規模は小さいと紹介されています。2024年にはWSAVA(世界小動物獣医師会)が生殖コントロールのガイドラインを公表し、従来の考え方に一石を投じました。
避妊後の体重管理については、犬の去勢・避妊後に太りやすくなる理由と対策が参考になります。
時期の考え方は体格で異なる
AAHA(米国動物病院協会)のガイドラインでは、成犬時の予想体重が約20kg未満の小型犬は、初回の発情前(5〜6か月ごろ)の避妊が示されています。大型犬は、犬種や個体の要因によって判断するとされています。
動物病院の資料では、大型犬は1回ヒートを経験してから2〜3か月後に手術する考え方も紹介されています。一方、遅らせると乳腺腫瘍のリスクが増える面もあります。
すでにヒートの最中の場合、コーネル大学の解説では、発情後約2か月待って手術するのが望ましいとされています。
ポイント: 避妊手術の時期に、すべての犬に共通する正解はありません。犬種・体格・持病・ご家庭の事情を踏まえて、かかりつけの獣医師と相談して決めましょう。
メリット・デメリットや費用は、犬の去勢・避妊手術のメリットとデメリット|費用と適切な時期で詳しく解説しています。
発情を止めるホルモン剤について
発情を抑えるホルモン剤について、ネットで見かけることがあります。古谷動物病院の解説では、エストロジェンやプロゲステロン製剤といったホルモン剤は、子宮蓄膿症のリスクを高める可能性があるとされています。
当サイトでは、使用をおすすめするものではありません。気になる場合は、必ず獣医師に相談してください。
もしもに備えて:ペット保険との付き合い方
ペット保険では、避妊・去勢手術は健康な体への処置として、原則、補償の対象外になることが多いようです。
ただし、子宮蓄膿症の治療として行う手術や、乳腺腫瘍との同時手術は、対象になる場合があると、複数の保険会社のFAQで紹介されています。補償の可否は、会社や約款、プランによって異なります。
検討するときは、保険会社の公式ページや約款で、補償の範囲を確認してください。実際にかかる費用のイメージは、ペット保険なしで犬が病気になったらいくらかかる?実際の医療費事例集も参考になります。

よくある質問(FAQ)
Q. 犬のヒートは何日続きますか?
A. 出血が見られる期間は、おおよそ1〜3週間と言われています。個体差があり、回ごとにも変わります。出血が止まっても発情期が続くことがあるため、その後もしばらくは注意してください。出血が1か月を超える場合は、受診をおすすめします。
Q. ヒート中でも散歩に行っていいですか?
A. 他の犬と接触しない時間帯やコースで、短めに行く方法があります。リードは短く持ち、体調が優れない日は無理をしないでください。ドッグランやドッグカフェは控えるのが基本で、施設の規約も確認しましょう。
Q. ヒート中にシャンプーやトリミングはできますか?
A. 陰部を清潔にする目的の自宅でのシャンプーは、有効とされています。サロンについては、対応する店舗もありますが、体への負担があるため、事前に相談して判断してください。
Q. サニタリーパンツはずっとつけておくものですか?
A. 長時間の着用は、蒸れや皮膚トラブルの原因になると言われています。こまめに交換し、ケージの中や留守番中は外すなど、愛犬の様子を見ながら調整してください。皮膚が赤くなったときは獣医師に相談を。
Q. ヒートが来ません。病気でしょうか?
A. 初回は2歳近くになってから来ることもあり、個体差があります。ただし、生後2年近くになっても来ない、周期が極端に不規則な場合は、ホルモンの異常や病気の可能性もあるとされています。獣医師に相談してみましょう。
Q. 避妊手術は、いつがいいですか?
A. 体格や犬種、持病によって考え方が変わります。メリットとデメリットの両面があるため、かかりつけの獣医師とよく話し合って決めるのがおすすめです。
サニタリーパンツを探すときのチェックリスト
購入前に、次の点を確認しておくと選びやすくなります。
- 胴回り・腰回り・背丈を測ったか
- おむつやパッドを併用するか(併用なら1サイズ上を検討)
- 素材は通気性のよいものか(夏場は内側メッシュも選択肢)
- しっぽ穴の大きさは合っているか
- 洗い替えを用意できるか
サニタリーパンツ(マナーパンツ)
ヒート中の汚れ対策に使われるパンツです。コットン素材、内側メッシュ、面ファスナー留めなど、種類はさまざまです。サイズ表を確認して、愛犬の採寸に合うものを選んでみてください。
どんな人向け:初めてのヒートで汚れ対策を用意したい人/おうちの中で洗い替えを回したい人
パンツはあくまで汚れ対策の雑貨で、ヒートの症状や病気に対処するものではありません。気になる症状があるときは、まず獣医師に相談してください。
まとめ:ヒートは「知っておく」ことが最大の備え
犬のヒートは、多くは生後6〜18か月ごろに始まり、約6か月ごとに繰り返すと言われています。日数や出血量には個体差があるので、記録をつけておくと安心です。
ヒート中は、他の犬との接触を避けた短めの散歩と、サニタリーパンツなどでの汚れ対策が基本です。終わったあとの偽妊娠や、子宮蓄膿症の兆候にも目を配りましょう。
避妊手術の時期は、犬ごとに考え方が異なります。愛犬の体格や暮らし方に合わせて、かかりつけの獣医師と一緒に考えてみてください。
免責事項
本記事は、犬のヒート(発情)に関する一般的な情報の提供を目的としており、獣医師による診察・診断・治療の代わりになるものではありません。
日数・周期・症状・手術の時期などには、犬種・年齢・体格・持病などによる個体差があります。愛犬の状態が気になるときや、判断に迷うときは、必ずかかりつけの獣医師に相談してください。
ぐったりしている、食欲がない、嘔吐を繰り返すなど、緊急性が疑われるときは、夜間や休日でも動物病院に連絡し、指示を仰いでください。掲載情報は作成時点のもので、正確性を保証するものではありません。
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参考文献
- Cornell University College of Veterinary Medicine「Dog estrous cycles」
- VIN Veterinary Partner「The Canine Estrous Cycle: Being in Heat」
- VIN Veterinary Partner「Effects of Spay and Neuter Timing on Cancer in Dogs」
- AAHA「When should I spay or neuter my pet?」
- Illinois Vet Med「Factors Affecting Whether, How, and When to Neuter Your Pet」
- Cascade Heights Veterinary Center「My dog’s heat cycle & spaying」
- みんなのブリーダー「犬のヒート(発情期)」
- GREEN DOG & CAT「犬の生理・ヒートについて」
- OCEAN’S PET CARE CENTER「犬のヒートについて」
- ロッツフローラ「ヒート中のトリミングについて」
- 古谷動物病院「子宮蓄膿症」
- 三鷹アニウェル動物病院「子宮蓄膿症」コラム
- かなくぼ動物病院「子宮蓄膿症」コラム
- アリアスペットクリニック「犬の偽妊娠と乳腺炎」
- ペトコト「犬のサニタリーパンツの選び方」
- マイベスト「犬用マナーパンツのおすすめ」
- ユニ・チャームペット「犬用吸収ウェア(マナーウェア)」
- アイペット損保 FAQ「避妊・去勢手術の補償について」
