「うちの子、今月は何を気をつければいいんだろう?」そう思ったとき、すぐ確認できる一覧があったら便利ですよね。犬の体は季節の変化にとても敏感で、フィラリアの予防が始まる春・熱中症が怖い夏・換毛期の秋・乾燥と寒さに気を配る冬——ケアのポイントは月によってがらりと変わります。
この記事では1月から12月まで月ごとの健康管理ポイントをカレンダー形式でまとめました。毎年の予防スケジュールの見直しや、季節ごとに揃えておきたいグッズ選びの参考にしてください。

犬の健康管理を月別で考えるとうまくいく理由
フィラリア(犬糸状虫症)は蚊が媒介する寄生虫の病気で、「蚊が飛び始める前に予防薬を開始し、蚊がいなくなってから1か月後まで続ける」というタイミングが命取りになることがあります。ノミやダニも外気温13℃以上で一気に活動が活発になるため、「暖かくなってきてから慌てて始める」では手遅れになることも。
月ごとに「今月やること」を確認する習慣があると、こういった見落としを防げます。
年間通じた健康管理の4本柱
- ✅ ワクチン接種・狂犬病予防接種(年1回)
- ✅ フィラリア予防(目安:5〜11月末)
- ✅ ノミ・ダニ予防(理想は通年。最低でも3〜12月)
- ✅ 定期健康診断(年1〜2回。7歳以上は年2回推奨)
月別・犬の健康管理カレンダー(1月〜12月)
※地域・犬種・個体差によって最適な時期は異なります。かかりつけの獣医師と相談しながら進めてください。
1月|冬の深さと乾燥対策
- 室内温度を18〜22℃に保ち、急激な寒暖差を避ける
- 暖房による乾燥で皮膚・被毛がダメージを受けやすい。加湿器を活用する
- 肉球のひび割れ対策に、散歩後は足を拭いてから肉球クリームを塗る
- 運動量が減る時期。フードの量と体重の変化を月1回チェックする
- 老犬・関節が弱い犬は寒さで痛みが増しやすい。防寒ウェアを活用する
2月|春の予防に向けた準備期間
- 引き続き防寒ケアを継続。朝晩の気温差に注意する
- 花粉が早い地域では犬も花粉アレルギーを起こすことがある(目のかゆみ・皮膚の赤みに注意)
- 春のワクチン・フィラリア予防に向けて、動物病院への予約を入れる好時期
- 暖房の効いた室内ではノミが年中繁殖できる。気になる場合は動物病院に相談する
3月|ノミ・ダニ予防スタート・換毛期開始
- 気温13℃を超える日が増え、ノミ・ダニが活動を始める。草むらへの立ち入りに要注意
- 公園・草むら中心の散歩コースの犬はノミ・ダニ予防を3月から開始する
- 換毛期スタート。毎日のブラッシングで抜け毛の詰まりと皮膚トラブルを防ぐ
- 狂犬病予防接種の通知が届き始める時期(4〜6月が法律上の義務期間)
4月|狂犬病ワクチン接種・フィラリア血液検査
- 狂犬病予防接種は4〜6月が法的義務期間。通知が届いたら早めに動物病院へ
- フィラリア予防薬の開始前に血液検査(抗原検査)が必要。4月中に動物病院へ連絡する
- ノミ・ダニ予防を本格化。外出後は全身をチェックする習慣をつける
- 換毛期ピーク。ブラッシングの頻度を増やし、皮膚炎の早期発見につなげる
- 桜や水仙など有毒植物が増える季節。散歩中の誤食に気をつける
5月|フィラリア予防開始・熱中症に注意し始める
- 血液検査が済んだらフィラリア予防薬の投与を開始する
- 5月から熱中症が起きる危険がある。日中気温25℃超の日は散歩時間を早朝か夕方に変える
- 蚊が増える時期。夕方〜夜の散歩でも蚊に刺されやすくなる
- ゴールデンウィーク中の旅行・人混みはストレスの原因になる。体調の変化を丁寧に観察する

6月|梅雨・高温多湿・外耳炎に注意
- 梅雨の高温多湿で外耳炎・皮膚炎が増える。耳が赤い・臭う・頭を振るサインは早めに受診
- 狂犬病予防接種の期限は6月末。まだ未接種の場合は急ぎ動物病院へ
- 雨で草むらの湿度が上がりダニが活性化しやすい。フィラリア・ノミダニ予防を継続
- 散歩後の体を拭く習慣を徹底する。蒸れによる皮膚炎予防になる
7月|熱中症ピーク・散歩時間と水分管理
- 散歩は早朝6時前か夜20時以降に。アスファルトの表面温度は気温より10〜20℃高くなる
- 室内にクールマットを設置し、エアコンで26〜28℃を目安に管理する
- 水飲みの量を毎日確認する。飲まない場合はフードに水を混ぜるなどして補う
- 短頭種(フレンチブルドッグ・パグ等)・老犬・肥満犬は特に熱中症リスクが高い
- 車内は数分で命に関わる温度になる。犬を車内に一人で残さない
8月|真夏・ノミダニ活動ピーク・室内外の温度差
- ノミ・ダニの活動がピーク。外出後は全身を丁寧にチェックする
- 室内と屋外の温度差が10℃以上になると体調を崩しやすい。エアコンの設定温度に注意
- フィラリア予防・ノミダニ予防を継続
- 食欲が落ちやすい時期。少量を数回に分けて与えると食べやすくなるケースがある
9月|秋の換毛期・夏疲れのサインを見逃さない
- 秋の換毛期スタート。ブラッシングの頻度を増やし、皮膚の状態を確認する
- 夏疲れが出やすい時期。食欲の回復・体重の変化・うんちの状態を観察する
- 残暑が続く地域も。引き続き熱中症と水分管理を続ける
- フィラリア・ノミダニ予防を継続(蚊はまだ飛んでいる)
10月|健康診断・冬の準備スタート
- 年に1回の健康診断を受けるのに最適なタイミング。夏の疲れが数値に出やすく、冬前の状態確認にもなる
- 気温が下がり始め、防寒ウェアや暖かいベッドの準備を始める
- ノミ・ダニ予防を継続。活動低下が始まる時期だが通年対応が推奨されている
- 過ごしやすい気候で散歩量が増える。適正体重の回復にあてると良い季節
11月|フィラリア予防の終了・防寒本格化
- フィラリア予防薬の最終投与目安は11月末(地域により異なる。かかりつけ動物病院に確認を)
- 「蚊がいなくなってから1か月後まで」が基本。近年の温暖化で12月が最終投与となる地域も増加
- 防寒ウェアや暖かいベッドを活用する。小型犬・短毛種・老犬は特に寒さに敏感
- ノミ・ダニ予防は通年継続が推奨(室内の暖房環境では繁殖し続けることがある)
12月|年末の食事管理・乾燥・ストレス対策
- 年末年始の食卓に注意。チョコレート・ぶどう・玉ねぎ・キシリトール入り食品は犬にとって毒になる
- 来客・外出が増えストレスがかかりやすい時期。静かに過ごせる場所を確保する
- 暖房の乾燥で皮膚・肉球がダメージを受けやすい。加湿と保湿ケアを続ける
- ノミ・ダニ予防は年末も継続(特に室内飼いの犬は通年対応が推奨)
年間を通じた必須予防スケジュール
月別カレンダーのベースとなる年間スケジュールを表で整理しました。かかりつけの動物病院のスケジュールと合わせて確認してください。
| ケア内容 | 時期 | ポイント |
|---|---|---|
| 狂犬病予防接種 | 4〜6月 | 法律で年1回の接種が義務。行政からの通知が届いたら早めに |
| 混合ワクチン | 年1回(主に春) | 犬ジステンパー・パルボウイルス等の予防。接種タイミングは獣医師と相談を |
| フィラリア予防 | 5〜11月末(目安) | 開始前に血液検査必須。「蚊がいなくなってから1か月後まで」が基本。近年は12月まで続ける地域も増加 |
| ノミ・ダニ予防 | 理想は通年 | 気温13℃以上で活動。室内暖房環境でも繁殖する。通年予防を推奨する動物病院が増加している |
| 定期健康診断 | 年1〜2回 | 7歳以上は年2回推奨。10月前後が夏の疲れと冬前の確認を兼ねられて最適なタイミング |

季節別:見落としやすいケアポイント
春(3〜5月):予防のスタート季節
春はノミ・ダニが目覚め、フィラリアを媒介する蚊も出始めます。換毛期で大量に抜け毛が出るため、毎日のブラッシングが皮膚の観察を兼ねる形になります。花粉アレルギーが犬にも起こることがあり、目のかゆみや皮膚の赤みが続く場合は動物病院に相談するとよいでしょう。
夏(6〜8月):熱中症への備えが最優先
犬は汗腺がほとんどなく、口呼吸(パンティング)で体温を調節しますが、気温が高すぎると追いつきません。特に短頭種・老犬・肥満犬はリスクが高く、気温30℃超の日の昼間は散歩を見合わせるのが安全です。室内でも風通しが悪い場所や、カーテンを閉めていない日当たりの強い部屋ではこもり熱が発生します。
熱中症の初期サイン
大量のよだれ・ぐったりしている・ふらつく・嘔吐・歯茎が白っぽい・体が熱い——これらが見られたらすぐ涼しい場所に移動させ、動物病院へ連絡してください。
秋(9〜11月):フィラリア終了タイミングに注意
秋は夏疲れが体に出やすく、食欲の変化や体重の増減に気づきやすい時期でもあります。「蚊を見かけなくなったからフィラリアの薬をやめた」というのは早すぎることが多いので注意が必要です。地域によっては11月末〜12月まで続けるのが適切なケースもあります。
冬(12〜2月):乾燥・寒さ・誤食の3点に注意
暖房をつけた室内は非常に乾燥しやすく、皮膚・肉球・鼻が傷みます。老犬は関節の痛みが増しやすいため、暖かいベッドと適度な室温管理が助けになります。また年末年始は食卓に有毒な食材が並びやすく、犬の誤食事故が起きやすい季節でもあります。
季節別おすすめグッズ
各季節のケアを助けるアイテムを紹介します。愛犬の体格・犬種・年齢に合わせて選んでください。
☀️ 夏向け|犬用接触冷感クールマット
夏の熱中症対策として広く使われているアイテム。接触冷感タイプ・ジェルタイプ・アルミタイプなど種類が豊富で、犬の好みや体格に合わせて選べます。犬が寝転んだとき体全体が乗るサイズを選ぶと効果的。短頭種や長毛の犬は特に体に熱がこもりやすく、クールマットとエアコンを組み合わせると夏を乗り越えやすくなります。
こんな子に:暑がりな犬・短頭種(フレンチブルドッグ・パグ等)・長毛種・シニア犬 / 参考価格:2,400〜6,000円
❄️ 冬向け|ドッグウェア(防寒服)
寒さに弱い小型犬・短毛種・シニア犬の外出時に活躍します。チワワやミニチュアピンシャーなど体が小さく毛が薄い犬は、散歩中に体温が奪われやすいため防寒ウェアが効果的です。室内でも老犬の冷え対策として使えます。着脱のしやすさと洗いやすさを確認して選ぶと長続きします。
こんな子に:小型犬・短毛種・シニア犬・寒がりな犬 / 参考価格:1,500〜5,000円
🌸🍂 春・秋向け|スリッカーブラシ・抜け毛ケアグッズ
春と秋の換毛期に、下毛をしっかり取り除けるブラシは欠かせません。スリッカーブラシで表面の抜け毛を取り、ファーミネーターのような抜け毛除去ブラシで奥の毛を取り除くと効果的。毎日のブラッシングは皮膚の観察も兼ねており、しこり・ただれ・ダニの早期発見につながります。
こんな子に:ダブルコート種(柴犬・コーギー・ゴールデンレトリバー等)・長毛種 / 参考価格:1,500〜5,000円
❄️ 冬向け|犬用肉球クリーム(パウバーム)
冬の乾燥でひび割れやすい肉球を保護するクリームです。舐めても安全な成分のものを選ぶのが基本。散歩後に足を拭いてから塗る習慣をつけると、肉球の状態チェックも同時にできます。防水効果があるタイプは夏の熱したアスファルト対策にも転用できます。
こんな子に:全犬種(特に冬に肉球の乾燥が気になる犬) / 参考価格:800〜2,500円
月1回のセルフチェックを習慣にする
毎月1日に5分だけ、この記事のその月の項目を見直してみてください。「フィラリアの薬の残りはあるか」「ノミダニ予防のタイミングは合っているか」「今年の健康診断は受けたか」——そういった小さな確認が、愛犬の異変を早期に発見する土台になります。
体重・食欲・うんちの状態をスマホのメモで記録しておくと、動物病院への受診時にも役立ちます。
月1回のセルフチェックリスト
- 体重の変化はないか(前月比±10%以上は動物病院へ)
- 食欲・飲水量は普段通りか
- うんちの状態(硬さ・色・量・回数)に変化はないか
- 全身にしこり・傷・腫れはないか(ブラッシング時に確認)
- 耳の中が赤くないか・臭いはないか
- 今月の予防薬(フィラリア・ノミダニ)は投与済みか
免責事項
本記事は一般的な情報提供を目的としています。愛犬の健康状態・品種・年齢・既往歴によって適切なケア方法は異なります。予防薬の使用・健康診断の時期などは、必ずかかりつけの獣医師にご相談の上でご判断ください。
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専門家への相談について
愛犬の体調に異変を感じた際は、Webの情報だけで判断せず、かかりつけの動物病院にご相談ください。
