年末年始に帰省や旅行の予定があると、愛犬をどこに預けるかで迷いますよね。ペットホテルはいつまでに予約すればいいのか、料金はどれくらい上がるのか、気になることが次々に出てきます。
この記事では、各施設の公式告知や環境省・厚生労働省の情報をもとに、予約の時期、繁忙期の料金とキャンセル規定、必要な書類、預ける前の準備を整理しました。
結論
結論から言うと、年末年始のペットホテルには「何か月前まで」という全国共通の目安はなく、施設ごとの告知を確認するのが確実です。2026年10月時点でも、10月中に予約受付を始める施設があります。
繁忙期の期間、上乗せ料金、キャンセル規定も施設によって違います。予約の前に、この3つをまとめて確認しておくと安心です。
書類は、狂犬病予防注射が法律上の義務、混合ワクチン証明は、調べた範囲では法律で定められたものではなく、施設ごとの利用条件です。必要な証明は施設に確認し、接種の時期はかかりつけの獣医師に相談しましょう。
この記事でわかること
- 年末年始のペットホテル予約が始まる時期の実例
- 施設によって違う繁忙期の期間と、上乗せ料金のかかり方
- 繁忙期に変わりやすいキャンセル規定
- 狂犬病予防注射と混合ワクチン証明の違い
- 預け先が登録業者かどうかの確かめ方
- 愛犬を預ける前の準備チェックリスト

年末年始のペットホテル予約はいつまで?まずは施設の告知を確認
年末年始の予約時期について、業界で決まった目安や全国の統計は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。いつから受け付けるかは、施設ごとに決めています。
一例として、川崎市のペットホテル&サロン デルタは、2026年9月30日付のお知らせで年末年始の予約日程を案内しています。過去1年に宿泊した方向けの優先予約が10月18日、一般予約が10月25日から(いずれも9時から)という内容です。
同店は、通常はチェックイン日の2か月前から予約を受け付けています。繁忙期は、期間中の予約を一斉に始める運用です。優先予約の段階で満室になる日程もありうる、と案内されています。
ペットシッターでは、ぺんぎんシッターがよくある質問で「予約受付開始は3か月前が目安」としています。繁忙期は予約が取れないこともある、とも書かれています。
今のうちにやっておきたいこと
- いつも使う施設や候補の施設の、公式サイト・LINEのお知らせを確認する
- 告知がなければ、電話で「年末年始の予約はいつから受け付けるか」を聞く
- 帰省や旅行の日程が決まったら、早めに施設へ相談する
なお、上の日付は2026年10月時点の一例です。この記事をご覧になった時点で、受付がすでに始まっている場合もあります。
年末年始の繁忙期はいつからいつまで?施設で期間が違う
同じ「年末年始」でも、繁忙期として扱う期間は施設によって違います。公式情報で確認できた例を並べてみました。
| 施設・サービス | 種類 | 繁忙期の期間 | 情報の時点 |
|---|---|---|---|
| ペットホテル&サロン デルタ | ペットホテル | 2026年12月25日〜2027年1月3日 | 2026年9月30日付のお知らせ |
| ペットホテル・ペットサロン chacha | ペットホテル | 12月24日〜1月8日 | 掲載日の記載なし |
| ペットシッターSOS | ペットシッター | 12月29日〜1月4日(年により前後) | 料金表(2026年10月閲覧) |
| セワクル | ペットシッター | 2026年12月24日〜2027年1月17日 | 公式サイト(2026年10月閲覧) |
クリスマスごろから始まる施設もあれば、1月中旬まで続く施設もあります。預けたい日が繁忙期に入るかどうかは、施設ごとに確かめておきましょう。
年末年始のペットホテル料金はどう上がる?上乗せのかかり方
繁忙期の上乗せ料金にも、決まった相場はありません。公式情報で確認できた例では、かかり方に次のような違いがありました。金額はいずれも各施設の一例です。
| 施設・サービス | かかり方 | 内容 |
|---|---|---|
| デルタ(ホテル) | 1泊ごとに定額 | 繁忙期に当たる宿泊日数分、1泊+1,000円(税込)。従来の+500円から今回変更 |
| chacha(ホテル) | 1泊・1頭ごとに定額 | 通常料金に1泊1頭+1,000円、ショートステイは1時間+200円 |
| ペットシッターSOS | 1回ごとに定額 | 年末年始は+550円(税込) |
| セワクル(シッター) | 割合で上乗せ | 通常料金の20%増し。時間外(20時〜翌8時)の20%増しと重なると加算 |
デルタの公式例では、12月24日から2泊なら+1,000円、12月25日から3泊なら+3,000円です。繁忙期に入る泊数の分だけ上乗せされる計算です。
シッターは、基本料金も別にかかります。ペットシッターSOSの料金表では、小型犬1匹(15kgまで)が1回1時間程度で3,300円、中・大型犬が4,400円(税込)です。これに交通費がかかり、初回は登録料1,100円が必要です。料金は店舗によって変わる場合があります。
ホテルの料金は、犬の大きさやお部屋のタイプでも変わります。「通常料金+上乗せ×泊数」で総額を見積もってもらうと、予算を立てやすくなります。chachaの情報は掲載日が明記されていないため、現在の料金は施設に直接確認してください。

繁忙期はキャンセル規定も変わる
年末年始は、キャンセルの扱いが通常期と違う施設があります。通常期より早い時期からキャンセル料がかかる例もあるので、予約の前に確認しておきましょう。
- デルタ:繁忙期はチェックイン日の1週間前からキャンセル料が発生
- Lucu:繁忙期(年末年始・GW・お盆など)は1週間前〜前日19時が宿泊料金の50%、前日20時以降は100%(通常期は前日19時まで無料)
- ペットシッターSOS:前日は50%、当日は100%。繁忙期は店舗により規定が異なる
- ぺんぎんシッター:繁忙期は通常期と異なるキャンセル規定を設けている
- セワクル:キャンセルの期限を「5日前の17時まで」と案内(繁忙期だけの規定ではなく、通常の案内)
予約のときに聞いておきたいこと
- 繁忙期の期間と、上乗せ料金のかかり方
- キャンセル料が、いつから何%かかるか
- 多頭・長期の割引が繁忙期にも使えるか(Lucuは繁忙期を除くとしています)
- 預け入れ・お迎えの受付時間と、時間外の加算があるか
予約をLINEで受け付ける施設では、受付開始の直後は返信が遅れることがあるとデルタは案内しています。返事が来るまでの間に、ほかの候補も調べておくと慌てずに済みます。
ペットホテルの必要書類|狂犬病は法律上の義務、混合ワクチン証明は施設のルール
ペットホテルで求められる書類は、大きく「狂犬病予防注射」と「混合ワクチン」の2つです。この2つは、位置づけがまったく違います。
狂犬病予防注射は飼い主の義務
厚生労働省によると、犬の飼い主には次の3つが法律で義務づけられています。市区町村への登録、年1回の狂犬病予防注射、鑑札と注射済票を犬に着けることです。予防注射の対象は、生後91日以上の犬です。
ペットホテルでも、この注射の証明を求める施設があります。たとえばドッグプレイスは当該年度の注射済票、Lucuは接種証明書の提示を規約で定めています。
現在の制度では、予防注射は4月1日〜6月30日の間に受けることになっています。一方で、厚生労働省は2026年4月1日に省令を公布し、通年で接種できるようにする改正を決めました。施行は令和9年(2027年)3月2日からで、それまでは今の期間が続きます。通年になっても、毎年1回受けさせる必要があることに変わりはありません。最新の扱いは、厚生労働省やお住まいの市区町村の案内で確認してください。
今年度の注射済票が見当たらないときは、早めに市区町村の窓口に相談しておくと安心です。
混合ワクチン証明は施設ごとの利用条件
混合ワクチンの接種証明は、法律で決まった義務ではありません。各施設が利用規約で求めている条件です。そのため、求められる内容は施設によって違います。
| 施設の規約の例 | 求めている書類・条件 |
|---|---|
| ドッグプレイス | 当該年度の狂犬病予防注射済票と、1年以内のワクチン証明書。利用前1年以内に5種以上の混合ワクチン接種が必要で、接種から1週間以上たっていない場合は利用できない(この施設の規約の例で、接種の時期を勧めるものではありません) |
| Lucu | 狂犬病の接種証明書と、混合ワクチン証明書または抗体検査結果証明書(初回と、接種するたびに持参) |
このように、ワクチンの種類数、証明の有効期間、接種してから預けられるまでの日数は施設ごとに違います。抗体検査の結果で代わりになるかどうかも同じです。予約のときに、必要な書類を具体的に確認しておきましょう。
接種や検査の時期は、かかりつけの獣医師に相談を
証明の期限が年末年始にかかりそうなときや、体調・持病・年齢で接種を迷うときは、早めにかかりつけの獣医師に相談してください。接種や抗体検査のタイミングは、愛犬の状態をふまえて獣医師と決めるのが安心です。
ワクチンやフィラリア予防など、1年の健康管理の流れは月別・犬の健康管理カレンダーでまとめています。

預け先が登録業者か確かめる(第一種動物取扱業)
環境省によると、ペットホテル、動物を預かる美容業者、ペットシッターが営利目的で動物を預かる場合は、動物愛護管理法の「第一種動物取扱業(保管)」の登録が必要です。ペットシッターのように、自分の飼養施設を持たない場合も対象になります。
登録先は、都道府県知事または政令指定都市の長です。登録業者には、飼養施設の広さ、1日1回以上の清掃、逃げ出し防止、動物取扱責任者の配置などの基準が課されています。
環境省の運用指針には、保管を行う業者向けのチェック項目もあります。感染症のまん延やケンカを防ぐため、親子・きょうだいなど一緒が適切な場合を除いて、預かった犬を1頭ずつ収容することです。犬が帰るたびにケージなどを清掃・消毒することも挙げられています。指導監督は、各自治体が担っています。
登録を確かめる手順
- 店頭や事務所、公式サイトで、登録番号と動物取扱責任者を確認する
- 公式サイトに登録番号が載っているか見る
- 見当たらなければ、事業者に直接たずねる
- 気になる点は、都道府県・政令指定都市の動物愛護管理の担当窓口に問い合わせる
ホテル・シッター・帰省に連れて行く?年末年始の預け方を選ぶ視点
年末年始の過ごし方は、ペットホテルに預けるほかにも選択肢があります。どれが合うかは、愛犬の性格や体調、移動の距離によって変わります。
| 選択肢 | 考えたい場面 | 年末年始に確認したいこと |
|---|---|---|
| ペットホテル | 数日間、家を空ける | 予約開始日、繁忙期料金、キャンセル規定、ワクチン書類 |
| ペットシッター | 住み慣れた家で過ごさせたい | 対応エリア、繁忙期料金、初回の手続き、登録番号 |
| 帰省・旅行に連れて行く | 移動や新しい環境に慣れている | 交通機関のペット規定、移動先で過ごす場所 |
ペットシッターも、年末年始は上乗せ料金がかかったり、予約が集中したりします。初回の登録料や、事前の打ち合わせが必要な事業者もあります。対応エリアが一部の地域に限られる事業者もあるので、公式サイトで条件を確認してから申し込みましょう。
それぞれの特徴はペットホテルvsペットシッターvs犬の保育園|預け先完全比較で詳しく比べています。施設の選び方は全国ペットホテル選びの完全ガイドも参考にしてみてください。
連れて行く場合は、犬と新幹線に乗る方法や犬と飛行機に乗る方法で交通機関ごとの規定を確認できます。帰省先での来客や生活リズムの変化については、犬の年末年始の過ごし方にまとめています。

愛犬を預ける前の準備チェックリスト
予約が取れたら、預ける日までに次のものをそろえておきましょう。持ち物は施設によって違うので、最後は施設の案内に合わせてください。
- 狂犬病予防注射の証明と、施設が求めるワクチン証明
- ふだん食べているフード(量は施設の案内に従って)
- 常用している薬と、与え方・量のメモ(預かってもらえるかは施設・事業者によって異なります)
- 持病や苦手なこと、食事・トイレの習慣のメモ
- 飼い主の連絡先と、かかりつけの動物病院の連絡先
- かかりつけの年末年始の休診日と、夜間・休日に診てもらえる病院
施設によっては、ワクチン未接種の犬や病気中の犬、ノミ・ダニがいる犬、咬み癖のある犬などは預かりを断る規定があります(ドッグプレイスの例)。体調に不安があるときは、予約の段階で相談しておきましょう。
預けている間の体調の変化や事故の扱いは、各施設の規約で定められています。申し込みの前に、一度目を通しておくと安心です。
引き継ぎのメモは、愛犬の「もしもノート」の書き方を参考にすると整理しやすくなります。年末年始の受診先の探し方は、動物病院の選び方と夜間救急の使い方で紹介しています。
よくある質問(FAQ)
Q. 年末年始のペットホテルは、何か月前に予約すればいいですか?
A. 全国共通の目安は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。10月中に受付を始めるホテルや、予約受付を3か月前からの目安とするシッターなど、施設によってさまざまです。使いたい施設の告知を確認し、日程が決まったら早めに問い合わせてみてください。
Q. 混合ワクチンの証明書がないと預けられませんか?
A. 混合ワクチン証明は、調べた範囲では法律上の義務ではありませんが、利用条件として求める施設があります。抗体検査の結果で代わりにできる施設もあります(Lucuの例)。まず施設に条件を確認し、接種や検査はかかりつけの獣医師に相談しましょう。
Q. 狂犬病予防注射の時期が変わると聞きました。
A. 厚生労働省が省令を改正し、通年で接種できるようになることが決まっています(2026年4月1日公布、施行は2027年3月2日)。施行までの現在の制度では、4月1日〜6月30日に接種することになっています。最新の扱いは、厚生労働省や市区町村の案内で確認してください。
Q. ペットシッターに頼むときも、登録業者か確認したほうがいいですか?
A. 環境省は、営利目的で動物を預かるペットシッターも第一種動物取扱業の登録が必要としています。公式サイトや事業者への問い合わせで、登録番号を確認しておくと安心です。
免責事項
本記事は、各施設・事業者の公式情報と、環境省・厚生労働省の情報をもとに、一般的な注意点をまとめたものです。記載した日付・料金・規定は、それぞれの情報の時点での一例です。実際の内容は施設ごとに異なり、変更されることもあるため、利用前に各施設へ確認してください。
本記事は獣医療行為や診断を代替するものではありません。ワクチン接種や抗体検査の時期、預けてよい体調かどうかは、かかりつけの獣医師に相談してください。愛犬の様子には個体差があります。呼吸が苦しそう、ぐったりしているなど緊急性のある様子が見られる場合は、ただちに動物病院を受診してください。
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参考文献
- 環境省「第一種動物取扱業者の規制」
- 環境省「動物取扱業における犬猫の飼養管理基準の解釈と運用指針」(PDF)
- 厚生労働省「犬の鑑札、注射済票について」
- 厚生労働省「狂犬病予防法に基づく予防注射時期の見直しについて」(第100回厚生科学審議会感染症部会 資料1、2025年11月14日, PDF)
- 厚生労働省「狂犬病予防法施行規則の一部を改正する省令の公布について(公布通知)」(令和8年4月1日, PDF)
- ペットホテル&サロン デルタ「【ペットホテル】2026年年末年始のご予約について」(2026年9月30日)
- ペットホテル・ペットサロン chacha「年末年始(繁忙期)のホテル料金について」
- Lucu「ペットホテル利用規約」
- ドッグプレイス「ペットホテル同意書」(PDF)
- ペットシッターSOS「料金表」
- セワクル 公式サイト
- ぺんぎんシッター「よくあるご質問(FAQ)」
