小型犬の可愛らしさも、大型犬の頼もしさも欲しい。そんな飼い主さんの願いをちょうど真ん中で受け止めてくれるのが中型犬です。柴犬のように昔から日本の暮らしに寄り添ってきた犬種から、ボーダーコリーのような運動能力の塊まで、ひとくくりに「中型犬」と言っても個性は驚くほど幅広いです。この記事では体重の目安から代表犬種の性格・運動量・飼育コストまで、これから中型犬を迎えたい方が知っておきたい情報を一つの記事にまとめました。

- 中型犬の定義とは|体重10〜25kgが一つの目安
- 中型犬の人気ランキングTOP15
- 第1位 柴犬|体重8〜13kg
- 第2位 ウェルシュ・コーギー・ペンブローク|体重10〜12kg
- 第3位 フレンチ・ブルドッグ|体重8〜14kg
- 第4位 ボーダー・コリー|体重14〜23kg
- 第5位 ビーグル|体重8〜14kg
- 第6位 アメリカン・コッカー・スパニエル|体重11〜13kg
- 第7位 イングリッシュ・コッカー・スパニエル|体重13〜14.5kg
- 第8位 甲斐犬|体重14〜20kg
- 第9位 紀州犬|体重15〜27kg
- 第10位 北海道犬|体重20〜30kg
- 第11位 オーストラリアン・シェパード|体重16〜30kg
- 第12位 ウェルシュ・コーギー・カーディガン|体重11〜17kg
- 第13位 バセット・ハウンド|体重は20kg台が目安
- 第14位 シェットランド・シープドッグ(シェルティ)|体重7〜11kg
- 第15位 ミニチュア・シュナウザー|体重4〜8kg
- 5軸で比較|運動量・抜け毛・鳴き声・しつけやすさ・年間飼育コスト
- 住環境・家族構成別のおすすめ
- 中型犬の暮らしに役立つグッズ
- まとめ
- 参考文献
- 免責事項
- 広告掲載について
中型犬の定義とは|体重10〜25kgが一つの目安
犬のサイズ分けに国際的な統一基準はありませんが、環境省が公開している調査資料では体重10kg未満を小型犬、10kg以上25kg未満を中型犬、25kg以上を大型犬とする区分けが示されています。体高でいうとおおよそ40〜55cm前後の犬種が中型犬の範囲に収まることが多いです。
ただし柴犬やミニチュアシュナウザーのように、成犬の平均体重が10kg前後かそれよりやや軽い犬種でも、骨格のがっしり感や歴史的な役割から「中型犬」として語られる場合があります。この記事では体重10〜25kgを軸にしながら、そうした境界線上の人気犬種にも触れていきます。体重3〜10kg台の犬種が気になる方は「【2026年版】小型犬人気ランキングTOP20|飼いやすさと特徴比較」も参考にしてみてください。
中型犬の人気ランキングTOP15
知名度・飼育頭数・SNSでの人気傾向をもとに、代表的な中型犬15犬種を順にご紹介します。同じ「中型犬」でも猟犬育ちか牧羊犬育ちかで性格の傾向は大きく変わるので、それぞれの背景も併せて見ていきましょう。
第1位 柴犬|体重8〜13kg
国内で飼育されている日本犬種の約8割を占めるといわれる、日本を代表する中型犬です。忠誠心が強く飼い主にはよく懐く一方、警戒心が高く知らない人には吠えやすい一面があります。ダブルコートのため換毛期の抜け毛はかなりの量になり、頑固な性格からしつけには根気が必要です。子犬の価格相場は15万〜30万円ほどで、年間の飼育費用は15万円台〜30万円ほどが目安になります。
第2位 ウェルシュ・コーギー・ペンブローク|体重10〜12kg
短い脚と丸いお尻がトレードマークのイギリス原産の牧羊犬です。陽気で好奇心旺盛、人にも他の犬にも社交的に接することができます。もともと牛や羊を追う仕事をしていたため運動能力は高く、胴長短足の体型ゆえに椎間板ヘルニアへの配慮が欠かせません。子犬の価格相場は31万円前後です。

第3位 フレンチ・ブルドッグ|体重8〜14kg
ぺちゃっとした鼻とコウモリのような立ち耳が愛らしい、フランス生まれの短頭種です。激しい運動を必要とせず室内飼育に向いていますが、短頭種特有の暑さへの弱さがあり、夏場の散歩時間には配慮が必要です。医療費がかさみやすい傾向があり、年間の飼育費用は30万円前後を見込んでおくと安心です。
第4位 ボーダー・コリー|体重14〜23kg
犬種の中でもトップクラスの知能を持つといわれる牧羊犬です。羊の群れを一頭で管理してきた歴史から運動量の要求はとても高く、毎日しっかり体を動かす時間を確保できる家庭向きです。反面、指示の飲み込みが早くしつけの相性は抜群で、ドッグスポーツを一緒に楽しみたい方に人気があります。

第5位 ビーグル|体重8〜14kg
スヌーピーのモデルとしても知られる、垂れ耳が特徴的な猟犬です。陽気で人懐っこく、他の犬とも仲良くできる社交的な性格をしています。においを追う本能が強く、散歩中に匂いに気を取られやすいので、リコール(呼び戻し)のトレーニングは早めに始めておきたいところです。声量が大きく、遠吠えのような鳴き方をすることもあります。
第6位 アメリカン・コッカー・スパニエル|体重11〜13kg
大きな垂れ耳と豊かな被毛が特徴の、アメリカで家庭犬として発展した犬種です。優しく穏やかな性格で子どものいる家庭にもなじみやすい一方、被毛のケアには手間がかかり、定期的なトリミングがほぼ必須になります。
第7位 イングリッシュ・コッカー・スパニエル|体重13〜14.5kg
アメリカン・コッカーの原種にあたるイギリス原産の猟犬です。もともと鳥猟犬として活躍していたため運動欲求は高めで、1日2回30分以上の散歩が推奨されています。人にも犬にも友好的で、家族の一員として溶け込みやすい性格です。
第8位 甲斐犬|体重14〜20kg
山梨県原産で「虎毛犬」とも呼ばれる、国の天然記念物に指定された日本犬です。「一代一主」と表現されるほど飼い主への忠誠心が強く、状況判断能力にも優れています。反面、警戒心が高く他人には慣れにくいため、犬のしつけ経験がある方に向いています。
第9位 紀州犬|体重15〜27kg
和歌山・三重を中心に猪や鹿の猟犬として活躍してきた歴史を持つ、国の天然記念物です。勇敢で判断力に優れ、落ち着きがあり無駄吠えが少ない静かな犬種として知られています。警戒心の強さから、子犬期からの社会化トレーニングが飼育のポイントになります。
第10位 北海道犬|体重20〜30kg
アイヌ民族がヒグマやエゾシカの猟に使役してきた、寒さに強い日本犬です。勇敢で怖いもの知らずな一方、飼い主には非常に忠実。密生したダブルコートと高い運動能力を持つため、毎日の散歩に加えてドッグランで思い切り走らせる時間を確保できる家庭向きです。
第11位 オーストラリアン・シェパード|体重16〜30kg
名前に反してアメリカ生まれの牧羊犬で、遊び好きで活発な性格が魅力です。優れた判断力を持ち合わせているためしつけの飲み込みも早く、フリスビーやアジリティなどドッグスポーツで能力を発揮します。オスとメスで体格差が大きく、大柄な個体は大型犬に近いサイズまで成長することもあります。
第12位 ウェルシュ・コーギー・カーディガン|体重11〜17kg
コーギーのもう一つの種類で、ペンブロークよりやや大きく骨太な体つき、そしてしっぽが長く残っているのが見た目の違いです。日本での飼育頭数はペンブロークより少なく、ブリーダーを探して迎えるケースが多い犬種です。社交的で活発、遊び好きな性格はペンブロークと共通しています。
第13位 バセット・ハウンド|体重は20kg台が目安
長い胴と極端に短い脚、垂れ下がった大きな耳が特徴的な、フランス発祥の嗅覚ハウンドです。マイペースで温厚な性格をしており、体重の割に激しい運動を必要としません。垂れ耳は蒸れやすいため、耳の中を清潔に保つケアが欠かせません。
第14位 シェットランド・シープドッグ(シェルティ)|体重7〜11kg
体重だけで見ると小型犬に近いラインですが、牧羊犬としての賢さとがっしりした被毛の存在感から中型犬と並んで語られることの多い犬種です。非常に賢く忠実で、しつけの覚えは犬種の中でもトップクラス。牧羊犬らしい甲高い声でよく鳴く一面があるので、集合住宅で迎える場合は吠え対策を考えておきたいところです。
第15位 ミニチュア・シュナウザー|体重4〜8kg
もじゃもじゃの口ひげと眉毛が特徴的な、ドイツ生まれの犬種です。体重だけを見ると小型犬に分類されることが多いですが、もともとネズミ捕りや牧場の番犬として作出された歴史があり、筋肉質でがっしりした体つきと運動欲求の高さから中型犬の話題でもたびたび名前が挙がります。好奇心旺盛で人懐っこく、比較的しつけがしやすい性格です。被毛は硬く伸び続けるタイプなので、定期的なトリミングが必須になります。

5軸で比較|運動量・抜け毛・鳴き声・しつけやすさ・年間飼育コスト
ここまで紹介した15犬種を、生活に直結する5つの軸で比較しました。★の数が多いほど「その傾向が強い」ことを示します(しつけやすさのみ★が多いほど「しつけしやすい」の意味です)。あくまで犬種として一般的な傾向であり、個体差やしつけの積み重ねによって変わる点はご了承ください。
| 犬種 | 体重目安 | 運動量 | 抜け毛 | 鳴き声 | しつけやすさ | 年間飼育コスト目安 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 柴犬 | 8〜13kg | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | 15万〜30万円 |
| コーギー(ペンブローク) | 10〜12kg | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 15万〜25万円 |
| フレンチ・ブルドッグ | 8〜14kg | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ | 20万〜35万円 |
| ボーダー・コリー | 14〜23kg | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★★★ | 15万〜25万円 |
| ビーグル | 8〜14kg | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★☆☆☆ | 15万〜25万円 |
| アメリカン・コッカー・スパニエル | 11〜13kg | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 20万〜30万円 |
| イングリッシュ・コッカー・スパニエル | 13〜14.5kg | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 20万〜30万円 |
| 甲斐犬 | 14〜20kg | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | 15万〜25万円 |
| 紀州犬 | 15〜27kg | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★☆☆☆☆ | ★★☆☆☆ | 15万〜25万円 |
| 北海道犬 | 20〜30kg | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | 20万〜30万円 |
| オーストラリアン・シェパード | 16〜30kg | ★★★★★ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 20万〜35万円 |
| コーギー(カーディガン) | 11〜17kg | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 15万〜25万円 |
| バセット・ハウンド | 20kg台目安 | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | 15万〜25万円 |
| シェルティ | 7〜11kg | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | ★★★★☆ | ★★★★★ | 15万〜25万円 |
| ミニチュア・シュナウザー | 4〜8kg | ★★★☆☆ | ★★☆☆☆ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ | 20万〜30万円 |
住環境・家族構成別のおすすめ
一人暮らし向け
留守番時間が読める柴犬や、体力があり過ぎず短頭種で室内飼育に向くフレンチ・ブルドッグが候補になります。柴犬は自立心が強く一人の時間にも動じにくい反面、長時間の留守番が続く生活には不向きなので、日中の預け先や散歩代行も含めて検討しておくと安心です。
子育て世帯向け
穏やかで人懐っこいアメリカン・コッカー・スパニエルやウェルシュ・コーギーは、子どもとの相性がよいとされる犬種です。もし家族の中にアレルギー体質の方がいる場合は、犬種選びの前に「アレルギーでも飼いやすい犬種ランキング10選|低アレルゲン犬種とケア対策」も一度チェックしてみてください。
庭付き戸建て向け
ボーダー・コリーや北海道犬、オーストラリアン・シェパードのように運動欲求の高い犬種は、庭で自由に走り回れる環境があると本来の力を発揮しやすくなります。番犬としての役割も期待できる甲斐犬や紀州犬も、戸建てとの相性がよい犬種です。
初めて犬を迎える方向け
ボーダー・コリーやシェルティ、ミニチュア・シュナウザーはしつけの飲み込みが早く、初心者にも比較的向いています。柴犬や日本犬種は忠実な半面しつけに根気が要るため、犬を飼った経験がある方や、トレーニング教室の利用を視野に入れられる方に向いています。犬種全体のランキングから幅広く比較したい方は「【2026年版】人気犬種ランキングTOP30│最新トレンドと特徴」も参考になります。
中型犬の暮らしに役立つグッズ
中型犬は小型犬向けグッズではサイズが合わず、大型犬向けだとオーバースペックになりがちです。お迎え前に「Mサイズ」を軸に用意しておきたいアイテムをまとめました。
中型犬用ドッグフード(体重10〜25kg対応)
紹介文:中型犬は成長期・成犬期・シニア期でエネルギー消費量が大きく変わるため、パッケージに体重帯の給与量が明記された総合栄養食を選ぶと管理がしやすくなります。どんな人向けか:柴犬・コーギー・ビーグルなど体重10kg前後〜25kgの成犬を飼っている方。参考価格:3kg入りで3,000円〜6,000円程度。
中型犬用ハーネス(胴輪)Mサイズ
紹介文:ボーダー・コリーやコーギーのように引っ張る力が強い犬種には、胸まわり全体で力を分散できるベスト型ハーネスが向いています。どんな人向けか:散歩中の引っ張りが気になる方、気管に負担をかけたくない短頭種の飼い主さん。参考価格:2,000円〜5,000円程度。
中型犬用 折りたたみケージ Mサイズ
紹介文:中型犬になるとケージのサイズ選びが体格に直結します。成犬時に立ち上がって方向転換できる広さを目安に、折りたたみできるタイプを選ぶと模様替えや帰省時の持ち運びもしやすくなります。どんな人向けか:これから中型犬を迎える方、サークルからの買い替えを検討している方。参考価格:8,000円〜15,000円程度。
ペット保険 一括比較サービス
紹介文:中型犬は大型犬ほどではないものの、体重に比例して手術費が高くなりやすい傾向があります。複数社のプランを一度に比較できるサービスを使うと、補償内容と保険料のバランスを検討しやすくなります。どんな人向けか:これから子犬を迎える方、更新のタイミングで保険を見直したい方。参考価格:月々2,000円〜4,000円程度(犬種・年齢により変動)。
まとめ
中型犬は犬種ごとの個性の振れ幅が大きいカテゴリです。柴犬や日本犬種のように忠実だけれど根気強い付き合いが求められる犬種もいれば、ボーダー・コリーのように運動を共にするパートナーとして力を発揮する犬種もいます。今回の比較表を参考に、暮らしのペースや住環境に合う一頭を探してみてください。
参考文献
- 環境省「犬猫の大きさと流通しているケージに関する調査結果」
- アニコム損保「最新版!人気犬種ランキング2025」
- 湘南ルアナ動物病院「柴犬を迎える前に知っておきたいこと」
- ブリーダーナビ「ボーダーコリーの飼い方やしつけ方は?」
- いぬのきもち犬図鑑「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」
- ロイヤルカナン「ビーグルの性格や特徴のご紹介」
- dearwancourt「フレンチ・ブルドッグの性格や特徴は?」
- nademo「イングリッシュ・コッカー・スパニエルの特徴、性格、飼い方は?」
- アニコム損保「アメリカン・コッカー・スパニエルの魅力」
- 愛犬ブリーダー「日本犬とは?天然記念物の全6種の特徴、歴史や飼い方も解説!」
- 日本犬保存会「紀州犬」
- いぬのきもち犬図鑑「ウェルシュ・コーギー・カーディガン」
- わんこのわ「バセットハウンドの性格や寿命、ブリーダー、値段から飼い方」
- 愛犬ブリーダー「シェルティは小型犬と中型犬どっち?実際の大きさや」
- 東京ECOいきもの図鑑「犬の種類22種を紹介!」
免責事項
この記事で紹介した体重・性格・運動量・費用などの情報は、各犬種の一般的な傾向を目安としてまとめたものです。実際の性格や体格には個体差があり、しつけの進み方や健康状態も飼育環境によって変わります。犬種選びや健康管理について不安な点がある場合は、動物病院やブリーダー、犬のしつけ専門家など、専門家に直接相談することをおすすめします。
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