犬と飛行機に乗る方法|国内8社の預かり規定を徹底比較【2026】
愛犬と一緒に帰省や旅行で飛行機に乗りたい。でも「どうやって乗せるの?」「うちの子は大丈夫?」と迷いますよね。この記事では、犬を飛行機に乗せる基本ルールと、国内8社の預かり規定・料金を、公式情報をもとに比較して整理します。出発前の準備チェックにお役立てください。
結論
結論から言うと、日本の航空会社では犬は原則「客室内に持ち込めず、貨物室にクレート(ケージ)で預ける」扱いです。客室で足元に同伴できるのは、現状スターフライヤーの「FLY WITH PET!」だけと言われています。
料金はおおむね1区間5,000〜7,700円台が中心で、キャリーサイズや短頭種の受託ルールは会社ごとに異なります。予約前に、乗る航空会社の公式ページで最新の規定を確認しておくと安心です。
この記事でわかること
- 犬を飛行機に乗せるときの基本ルール(原則は貨物室預け)
- ANA・JAL・スカイマークなど国内8社の料金・キャリーサイズ・短頭種対応の比較
- 客室に同伴できるスターフライヤー「FLY WITH PET!」の条件
- 短頭種(フレンチブルドッグ・パグなど)の夏季搭乗制限で気をつけたいこと
- 飛行機に対応したキャリー・クレートの選び方の目安
- 国内線の予約から搭乗までの流れと、国際線の検疫手続き
犬と飛行機に乗る前に知っておきたい基本
まず押さえておきたいのは、日本の主要航空会社では、犬は基本的に客室へ持ち込めないという点です。多くの場合、専用のクレート(かたいケージ)に入れて貨物室に預ける「ペット受託手荷物」という扱いになります。
貨物室といっても、多くの航空会社ではペット用に温度や気圧を配慮したスペースが用意されています。とはいえ、飼い主さんと別々の空間で過ごすことに変わりはありません。犬にとって負担が小さくないのも事実です。
ポイント:犬を飛行機に乗せる=貨物室に預ける、が基本です。客室で足元に乗せられるのは一部の航空会社・条件に限られます。まずはこの前提を知っておくと、各社のルールが理解しやすくなります。
【比較表】国内8社 犬の預かり規定
ここでは、犬を預かってくれる(または同伴できる)国内航空会社8社の規定を、公式情報をもとに一覧にしました。料金やキャリーサイズは改定されることがあるため、予約前に必ず各社公式で最新情報をご確認ください。
| 航空会社 | 料金(税込・目安) | クレート最大サイズ目安 | 短頭種の扱い |
|---|---|---|---|
| ANA | 6,600円(一部路線4,400円) | LL:幅65×奥行95×高さ70cm | 対象13犬種は夏季(5/1〜10/31)の受託を見合わせる場合あり |
| JAL | 5,500〜7,700円 | XL:幅63×高さ67×奥行90cm | フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグは通年で受託不可とされる |
| スカイマーク | 一律7,000円(一部5,000円) | 幅51×奥行69×高さ48cm | 短吻種は通年で受託不可とされる |
| ソラシドエア | 6,500円(沖縄〜石垣は4,500円) | LL:幅65×奥行95×高さ70cm | 短頭犬種は夏季(5/1〜10/31)の受託を見合わせる場合あり |
| スターフライヤー | 機内同伴50,000円/貨物室6,500円 | 機内同伴:高さ40×横幅40×長さ50cm以内 | 公式に明記なし(予約時に要確認) |
| AIRDO | 6,600円 | S〜LLの各サイズ | 対象13犬種は夏季(5/1〜10/31)の受託を見合わせる場合あり |
| Peach | 取扱なし(補助犬のみ同伴可) | ― | ― |
| ジェットスター | 公式で案内を確認できず | ― | ― |
ANAの国内線クレートは、S(幅40×奥行55×高さ40cm)、M(幅46×奥行66×高さ50cm)、L(幅55×奥行80×高さ60cm)、LL(幅65×奥行95×高さ70cm)の4サイズが目安とされています。JALはS・M・L・XLの4サイズで、Sは幅39〜43×高さ40×奥行54〜59cmが目安です。犬の大きさに合ったサイズを選ぶ必要があります。
LGCCのPeachやジェットスターのように、そもそもペットの預かりに対応していない会社もあります。まずは「乗りたい航空会社が犬を受け付けているか」から確認するのがおすすめです。
スターフライヤー「FLY WITH PET!」で客室に乗せる方法
国内で犬を客室に同伴できる、数少ないサービスがスターフライヤーの「FLY WITH PET!」です。指定の座席で、専用ケージに入れた犬を足元に乗せて一緒に搭乗できると案内されています。
2023年12月に対象便が拡大された後の公式表記では、ケージサイズは原則「高さ40cm×横幅40cm×長さ50cm以内」、料金は1匹あたり5万円、1便につき2匹まで、最後尾27列目の窓側席が対象とされています。人気が高く予約枠も限られるため、早めの手配が安心です。
ポイント:客室同伴は「小型犬×専用ケージに収まるサイズ」が前提です。中型犬以上や、ケージ内で立ったり向きを変えたりが難しい子は、対象外になることがあります。出発前にサイズを実測しておくと安心です。
短頭種(フレンチブルドッグ・パグなど)を飼っている方へ
鼻の短い短頭種(短吻種)は、体の構造上、暑さや呼吸への負担がかかりやすいと言われています。そのため、多くの航空会社が貨物室での受託に制限を設けています。個体差はありますが、飛行機移動そのものを慎重に検討したい犬種です。
各社が公表している情報によると、対応は大きく2パターンに分かれます。ANA・AIRDO・ソラシドエアなどは、夏季(例:5月1日〜10月31日)に対象犬種の受託を見合わせる場合があるとしています。一方でJAL(フレンチ・ブルドッグ、ブルドッグ)やスカイマーク(短吻種)のように、通年で受託を行っていないとされる会社もあります。
ANA Cargoなどが対象として挙げている犬種には、ブルドッグ、フレンチ・ブルドッグ、ボクサー、シーズー、ボストン・テリア、ブル・テリア、キングチャールズ・スパニエル、チベタン・スパニエル、ブリュッセル・グリフォン、チャウチャウ、パグ、チン、ペキニーズなどが含まれると案内されています。
注意:対象犬種・期間・条件は各社で異なり、改定されることもあります。ここに書いた内容はあくまで執筆時点の一例です。短頭種と暮らしている方は、予約前に必ず利用する航空会社へ直接確認してください。移動の負担が心配なときは、かかりつけの獣医師に相談するのもおすすめです。
飛行機に対応したキャリー・クレートの選び方
犬を貨物室に預けるには、航空会社の規定に合ったかたいクレート(ハードキャリー)が必要です。布製のソフトキャリーは、貨物室預けには使えないことが多い点に注意してください。
選び方の基本は、次の3つです。犬がケージ内で立ち上がり、無理なく向きを変えられる余裕があること。給水器を取り付けられること。そして、扉がしっかりロックできる頑丈なつくりであること。これらは多くの航空会社が受託の条件として挙げています。
ポイント:まずは「利用する航空会社の規定サイズ」を確認し、それに合ったクレートを選ぶのが近道です。ANAならS〜LL、JALならS〜XLというように、会社ごとにサイズ区分が決まっています。出発前にキャリーサイズを実測して規定内に収まるか確認しておくと、当日あわてずに済みます。
「電車も飛行機も両方使いたい」「そもそもどれを買えばいいか迷う」という方は、対応シーン別に選べる犬用キャリーバッグのおすすめランキング(電車・飛行機対応)もあわせて参考にしてみてください。この記事の後半では、規定サイズに近い市販クレートも紹介しています。
国内線 予約から搭乗までの流れ
国内線で犬を預けるときの一般的な流れを整理します。会社によって細部は異なりますが、大きな流れは共通しています。
1つ目は事前準備です。規定に合ったクレートを用意し、犬を慣らしておきます。大型サイズは事前予約が必要な会社もあります。2つ目は当日の受付です。出発空港のカウンターで申込書を記入し、料金を支払います。3つ目は預け入れです。保安検査を経て、搭乗前にスタッフへクレートごと引き渡します。到着後は、預けたカウンター等で受け取ります。
ポイント:当日は搭乗手続きに時間がかかりがちです。犬連れのときは、いつもより早めに空港へ着くようにスケジュールを組んでおくと安心です。給水や排泄も、出発前に済ませておきましょう。
飛行機以外の選択肢|新幹線という手も
「貨物室に預けるのは不安」「短頭種で夏場は難しい」という場合は、移動手段そのものを見直すのも一つの方法です。犬と一緒の空間で移動しやすいのが新幹線です。
新幹線はJR各社の規定内であれば、犬をキャリーに入れて客室に持ち込めます。飼い主さんの隣で移動できる安心感があります。ルールや料金の詳細は、犬と新幹線に乗る方法(JR6社のペット規定比較)で解説しています。行き先や季節に合わせて、飛行機と新幹線を比べてみてください。
国際線で犬を連れて行くときの検疫手続き
海外へ犬を連れて行く、または海外から連れて帰る場合は、国内線とは別に「検疫」という大きな手続きが必要です。準備には数か月単位の時間がかかることが多いため、早めの計画が欠かせません。
日本から海外へ連れて行く場合(輸出)
一般的な流れは、マイクロチップの装着から始まります。その後、狂犬病予防注射の1回目を受け、30日以上・1年以内の間隔で2回目を接種します。続いて採血して抗体価検査を行い、出発の10日前までに輸出検査を申請する、という順序が基本です。渡航先の国によって追加の条件があるため、動物検疫所への事前相談が安心です。
海外の犬を日本へ連れてくる場合(輸入)
日本は狂犬病の清浄国のため、輸入の条件は厳格です。指定地域以外からの場合、採血日から180日以上の待機期間が必要とされています。この期間を満たさないと、到着後に長期の係留検査が必要になることもあります。渡航が決まった時点で、早めに動物検疫所へ相談しておきましょう。
飛行機移動のリスクとストレス対策
飛行機での移動は、犬にとって少なからず負担がかかります。慣れない環境音や気圧の変化、飼い主さんと離れる不安などが重なるためです。個体差はありますが、体調や性格に合わせた配慮が大切です。
できる対策としては、日ごろからクレートに慣れさせておくこと、出発前の食事を軽めにして酔いに配慮すること、給水ができるようにしておくことなどが挙げられます。持病やシニア、子犬の場合は、無理をさせないことが第一です。心配なときは、事前にかかりつけの獣医師へ相談しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
Q. 犬は飛行機の客室に一緒に乗れますか?
A. 日本の航空会社では、原則として犬は客室に持ち込めず、貨物室にクレートで預ける形が基本です。客室に同伴できるのは、現状スターフライヤーの「FLY WITH PET!」など、条件を満たした一部のサービスに限られると言われています。
Q. 料金はどのくらいかかりますか?
A. 国内線の場合、1区間あたりおおむね5,000〜7,700円台が目安です。路線や会社によって異なり、スターフライヤーの客室同伴のように別料金体系のサービスもあります。最新の金額は各社公式でご確認ください。
Q. 短頭種は飛行機に乗れませんか?
A. 会社によって対応が分かれます。夏季のみ受託を見合わせる会社もあれば、通年で受け付けていない会社もあると案内されています。乗れるかどうかは犬種・時期・会社で変わるため、必ず事前に確認してください。
Q. どんなキャリーを用意すればいいですか?
A. 貨物室預けには、扉がロックできるかたいクレート(ハードキャリー)が必要です。布製のソフトキャリーは不可とされることが多いです。犬が中で立てて向きを変えられるサイズを、航空会社の規定に合わせて選びましょう。
Q. 予約はいつまでにすればいいですか?
A. ペットの受託枠には上限があり、大型サイズや客室同伴は事前予約が前提のことが多いです。搭乗日が決まったら、できるだけ早めに手配しておくと安心です。
おすすめのキャリー・クレート
ここでは、ANA・JALの規定サイズに近い市販のハードキャリーを紹介します。いずれも国内メーカー・リッチェルの製品です。ただし、同じ商品名でもモデルや年式で寸法が変わることがあります。購入前・搭乗前に、必ず利用する航空会社の規定サイズと実寸を照らし合わせてください。
リッチェル キャンピングキャリー L
外寸は幅46.5×奥行66.5×高さ51cm前後で、ANA国内線Mサイズ(幅46×奥行66×高さ50cm)にほぼ近い寸法のハードキャリーです。中型犬の貨物室預け用として検討しやすいモデルです。
こんな方におすすめ: 中型犬と一緒に、ANA・JALの規定サイズに近いしっかりしたクレートを用意したい方
参考価格: ¥8,700〜10,200前後(販売店により変動)
リッチェル キャンピングキャリーファイン M
外寸は幅40.5×奥行55.5×高さ37.5cm前後、本体約2.1kgと軽めのハードキャリーです。小型犬向けのサイズ感で、JAL Sサイズ規定に近い一方、奥行は余裕が少なめのため実測での確認が必要です。
こんな方におすすめ: 小型犬と暮らしていて、軽めで扱いやすいハードキャリーを探している方
参考価格: ¥5,600〜6,600前後(販売店により変動)
より多くのキャリーを比較したい方は、犬用キャリーバッグおすすめランキング(電車・飛行機対応)もご覧ください。出発前にキャリーサイズを確認しておくと、当日の受付がスムーズです。
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航空会社の料金・キャリーサイズ・短頭種の受託ルールは、執筆時点で確認できた公式情報をもとに構成しています。規定は改定されることがあり、路線・時期・個体によっても取り扱いが変わります。予約前には必ず、利用する航空会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。
短頭種の搭乗や、シニア・子犬・持病のある犬の移動については、体調面での判断が必要です。不安がある場合は、かかりつけの獣医師にご相談のうえで計画を立ててください。
参考文献
- ANA公式|国内線 ペットとおでかけ
- ANA公式|国際線 ペットとおでかけ
- ANA Cargo公式|動物の輸送に関する規定(短頭犬種の制限)
- JAL公式|国内線 ペットとおでかけサービス
- JAL公式|国際線 ペットの輸送
- スターフライヤー公式|FLY WITH PET!
- スターフライヤー公式|FLY WITH PET!対象便拡大リリース(2023年12月)
- スカイマーク公式サイト(ペット規定は公式でご確認ください)
- ソラシドエア公式サイト(ペット規定は公式でご確認ください)
- AIRDO公式サイト(ペット規定は公式でご確認ください)
- Peach公式サイト(ペットの取り扱いは公式でご確認ください)
- 農林水産省 動物検疫所(犬の輸出入手続き)

